普通コンクリートと比較した収縮率は大きいのでしょうか?
初期の乾燥収縮は普通コンクリートよりも小さく、最終的な収縮量も普通コンクリートと同等以下で、ひび割れは入りにくいという研究成果もあります。
軽量コンクリートの自己養生効果とはどう言う効果ですか?
軽量骨材中の水分が長期にわたってコンクリートの水和反応に寄与します。このため、養生が困難な場合でも所定の強度が得られます。
品質管理上で普通コンクリートと違うところはありますか?
管理項目は同じです。ただ軽量コンクリートでは単位容積質量の管理が加わります。
軽量コンクリートの単位水量を測定する場合、どの方法が良いのでしょうか?
試料がコンクリートの場合の単位水量測定方法 (エアメータ法(注水法、無注水法))は、軽量骨材コンクリートの単位水量を管理値以内で推定することが可能です。
また、試料がモルタルの場合の単位水量測定方法(高周波加熱乾燥法、静電容量法)は、骨材の吸水率や過小粒の度合い等を考慮する必要があります。
軽量骨材のアルカリ骨材反応性は?
人工軽量骨材は化学法(JIS A1145)では「無害でない」と判定されます。しかし、モルタルバー法(JIS A1146) 及びコンクリートバー法においては、膨張挙動を示さないことより、アルカリ骨材反応性は問題ないものであると判断されます。
軽量コンクリートは強度が小さいのですか(壊れやすいのですか)?
そんなことはありません。レディーミクストコンクリートのJISでは呼び強度40の圧縮強度まで設定されており、実用的なレベルでは普通コンクリートと同程度の強度発現は問題なく得られます。但し、同一圧縮強度レベルで引張強度を比較した場合、軽量コンクリートの方が引張強度/圧縮強度比が小さくなります。このため、引張強度等の特性を考慮した部材等に採用を検討する場合は注意が必要となります。