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ALAメールマガジン

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2019/10/10 ALA通信クラブ 79号   人工軽量骨材(ALA)協会
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○このご案内は、ALA協会の人工軽量骨材に関するメール配信サービスにご了承いただいている方や、
 弊協会活動にご理解・ご指導・ご協力を賜っている方々にお送りしております。

(INDEX 
●建築分野: (1) 「大阪駅新北ビル別棟駐車場」
       (2) 「AGC旭硝子京浜工場 新研究棟」
       (3) 「The Okura Tokyo」
       (4) 「住友不動産 新宿セントラルパークタワー」
       (5) 「リンクスクエア新宿」
       (6) 「住友不動産 秋葉原ファーストビル」
●トピックス:(7)「コンクリート工学年次大会2019(札幌)」
       (8)「土木学会全国大会第74回年次学術講演会(高松)」
       (9)「2019日本建築学会大会学術講演会(北陸)」
●ひとりごと:(10)「台風」

▲▲▲ 建築分野 ▲▲▲

1. 「大阪駅新北ビル別棟駐車場」
 JR大阪駅西側の立体駐車場「大阪ステーションシティ駐車場・駐輪場」が既存7階建ての駐車場の上に6フロア分
(15,790平方メートル)を上乗せし、13階建てに増築されました。また、12階、13階には事務所が入居する予定になっ
ています。
8階以上の床スラブに軽量コンクリート1種が使用されました。
 呼び強度(27) コンクリート比重(1.85) スランプ(18cm)
 S造 地上13階 延床面積:35,501平方メートル
 設計:ジェイアール西日本コンサルタンツ 施工:大林組・大鉄工業JV
 用途:駐車場、駐輪場、オフィス

2.「AGC旭硝子京浜工場 新研究棟」
 旭硝子が横浜市鶴見区にある京浜工場内に新研究棟を建設しました。新研究棟は同工場内と神奈川区にある中央研究所に
分散していた基盤技術や新商品の開発等の部門が集約され、研究開発スピードの向上を図る施設になる予定です。また他企
業や研究機関と協創出来る空間を設け、新領域の開拓や新たな価値の創造を実現する施設になります。
2階以上の床スラブに軽量コンクリート1種が使用されました。
 呼び強度(27)  コンクリート比重(1.85) スランプ(18cm)
 S造 地上5階 延床面積:48,143平方メートル
 設計:類設計室  施工:フジタ  用途:事務所、工場

3.「The Okura Tokyo」 
 港区虎ノ門で建設されていたホテルオークラ東京の本館建替計画が完成しました。
高層棟の「オークラプレステージタワー」と中層棟の「オークラヘリテージウイング」の2棟の建物で構成されています。
敷地面積の約50%の緑地・庭園を確保し、都会の中にあっても、ゆとりと品格ある空間を創造しながら、ホテル施設と自然
環境や周辺環境との調和・共生を図っています。
6階以上の床スラブに軽量コンクリート1種が使用されました。
 呼び強度(27・30) コンクリート比重(1.90) スランプ(21cm)
 S/SRC/RC造 高層棟:地上41階、地下1階 延床面積:153,000平方メートル
 中層棟:地上17階、地下1階 延床面積:27,000平方メートル
 設計:大成建設・谷口建築設計研究所・観光企画設計社・日本設計・森村設計・NTTファシリティーズJV、施工:大成建設
 用途:オフィス、ホテル、レストラン、宴会場、駐車場等

4.「住友不動産 新宿セントラルパークタワー」
 西新宿エリアで建設されていた超高層複合ビルが完成しました。中高層階にオフィス、低層階に住宅が入居するという珍
しい形式のビルです。
2~9階に住宅、11~31階にオフィス、32~33階が蓄電池置場、非常用発電機室になっています。
外観は縦基調を強調したガラスカーテンウォールで落ち着きのあるデザインです。
11階以上の床スラブに軽量コンクリート1種が使用されました。
 呼び強度(24・27) コンクリート比重(1.90) スランプ(18・21cm)
 S/SRC造 地上33階、地下2階 延床面積:62,019平方メートル
 設計:日建設計 施工:大成建設 用途:オフィス、共同住宅

5.「リンクスクエア新宿」
 JR新宿駅新南口に、歩行者用デッキ直結の大規模複合ビルが誕生しました。
急速に発展が進む新宿駅新南口駅前エリアの更なる賑わい創出に寄与するとともに、街の魅力を向上させています。外観は
ガラスカーテンウォールを基調としながらも、新宿御苑からの見え方や周囲の景観との調和にも配慮した外装デザインです。
2階以上の床スラブに軽量コンクリート1種が使用されました。
 呼び強度(27) コンクリート比重(1.85) スランプ(21cm)
 S造、一部RC、SRC造 地上16階 延床面積:43,900平方メートル
 設計:三菱地所設計 施工:大林組 用途:オフィス、店舗、駐車場

6.「住友不動産 秋葉原ファーストビル」 10月竣工予定
 建設地は秋葉原駅と御茶ノ水駅・新御茶ノ水駅並びに淡路町駅とのほぼ中間地点に位置し交通利便性が高い立地において、
周辺市街地環境への寄与や賑わいを創出しています。外観は石張りとガラスカーテンウォールを組み合わせた縦基調のスッ
キリしたデザインとなっています。
2階以上の床スラブに軽量コンクリート1種が使用されました。
 呼び強度(27)  コンクリート比重(1.90) スランプ(21cm)
 S/SRC造 地上23階、地下1階 延床面積:26,855平方メートル
 設計:日建設計 施工:前田建設工業 用途:オフィス、店舗

▲▲▲ トピックス ▲▲▲

7.「コンクリート工学年次大会2019(札幌)」
 7月に行われたコンクリート工学年次大会2019(札幌)において、人工軽量骨材に関連した論文が2件発表されました。
神戸高専の上中氏による「軽量コンクリート2種充填円形鋼管部材の曲げせん断実験」では、コンクリート充填鋼管部材の
軽量化を目的に、軽量コンクリート2種の適用性を評価した結果、鋼管が主にせん断応力を受け持つために普通コンクリー
トと同様の挙動となることを示していました。また、高知高専の山本氏による「フライアッシュを用いたプレキャストPC
床版用軽量コンクリート2種の基礎的研究」では、軽量コンクリートの高耐久化を目的としており、低含水状態の人工軽量
骨材を用いた場合は凍結融解による膨張圧が緩和され、加熱改質フライアッシュを用いた場合は適正な空気量が確保できた
ことで充分な凍結融解抵抗性が得られることを示していました。

8.「土木学会全国大会第74回年次学術講演会(高松)」
 9月に行われた土木学会全国大会において、太平洋セメント(株)より軽量コンクリート1種の現場簡易製造方法に関する
論文発表がありました。軽量コンクリートには、土木の嵩上げコンや建築のシンダーコンクリート用途(屋上防水層の押え,
小規模の橋梁床版上部の補修等)など、小規模なニーズがありますが、設備上の制約から軽量コンクリートを製造出荷できる
生コン工場が近隣にないケースがあります。そこで、本報告では、生コン工場にS/C=2~3のモルタルを発注して現場に運び、
荷卸前にアジテータ車へ軽量粗骨材を投入して高速撹拌することで呼び強度18の軽量コンクリート1種を簡易的に製造できる
ことを実験的に検証し、コンクリートの品質についても問題ないことを示していました。

9.「2019日本建築学会大会学術講演会(北陸)」
 9月に行われた日本建築学会大会において、人工軽量骨材協会は、東京理科大学との連名で高炉セメントB 種(以下BB)を
使用した軽量コンクリートの中性化性状に関する2件の論文発表を行いました。日本建築学会JASS 5 では、設計基準強度が
27N/平方ミリメートルを超える場合、軽量コンクリートに使用できるセメントは普通ポルトランドセメント(以下OPC)ま
たは混合セメントA 種に限定されています。その一方で、耐久性向上や環境負荷低減の観点から、混合セメントB種およびC種
についてもRC 構造への適用が期待されています。そこで、OPCおよびBBを用いた軽量コンクリートに関し、促進中性化抵抗
性の評価を行いました。その結果、軽量コンクリートの中性化の進行は普通コンクリートと同程度で、BBを用いた場合には緩
やかになることが分かりました。また、促進中性化試験のコンクリート内部の質量含水率は軽量2種>軽量1種>普通の順で大
きく、質量含水率が高い程、中性化の進行は遅いことが確認されました。

▲▲▲ ひとりごと ▲▲▲

10.台風
 東日本大震災の教訓を得て、災害時の対応や備え、心構えは比較的できていると思われましたが、今回の台風15号では千
葉県を中心に予想を超える被害が出ました。事後の停電復旧についても遅れが指摘されています。台風は、地震のように突然
襲ってくるものではありません。事前に充分な情報が得られたはずですが、沖縄や九州と違い台風に不慣れな地域では、“風
害”に対しての絶対的な経験値が不足しており、甚大な被害に至ったものと考えます。被害を調査すると、風で飛んできた木
材や瓦などが窓を割り、壁に穴を開け、そこから猛烈な風が入り屋根が吹き飛んだという事例が多く認められたようです。
我々住民は、被害を予測し、庭の植木類を縛っておく、窓が割れないような対策を一人一人が徹底できていれば、被害は減ら
せたものと思います。自治体としては、台風のレベルに応じた事前の対策マニュアル等をつくり住民に周知させることが必要
だと思います。さらに、避難指示を呼び掛けるのと同様に、台風の上陸前にやるべきことをアナウンスし実行してもらうこと
が重要です。平成27年に「台風時の強風災害に対する対応」(京都大学防災研究所監修)という小冊子が発行され詳細が示さ
れていますのでこれらも活用していきたいところです。

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● ALA協会からのご案内

      “”“”“ ALAの生産・出荷/2019年度(1~6月) ”“”“” 
      G(粗骨材) S(細骨材)   合計   (単位:立方メートル)
  生産量  122,702 12,021 134,723
  出荷量  108,645 13,669 122,314
  用途別出荷構成  生コンクリート      85.6 % 
           プレキャストコンクリート  8.2 %
           その他           6.2 %

              ~~~~~~~~~~~~~~~~~     

●軽量コンクリートに関する技術資料を発行しております。
ご希望の方は、http://www.keiryokotsuzai.com/ をクリックし、開きましたら技術資料インデックスを
 ご確認ください。

◎ご意見お聞かせください。(配信停止希望連絡等含む)
  E-mail:ala@keiryokotsuzai.com

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        人工軽量骨材(ALA)協会
          〒273-0017 千葉県船橋市西浦3丁目9番2号
          日本メサライト工業株式会社気付
          TEL 047-431-8138 Fax 047-431-2464
          E-mail: ala@keiryokotsuzai.com


               ALA協会員社(URL)
  宇部興産建材株式会社    http://www.ube-ind.co.jp/ubekenzai/
  住友大阪セメント株式会社  http://www.soc.co.jp
  太平洋セメント株式会社   http://www.taiheiyo-cement.co.jp
  日本メサライト工業株式会社 http://www.mitsui-kinzoku.co.jp/group/mesalite/
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