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2009/07/10 ALA通信クラブ 38号 人工軽量骨材(ALA)協会
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○このご案内は、ALA協会の人工軽量骨材に関するメール配信サービスにご了承い
ただいている方や、弊協会活動にご理解・ご指導・ご協力を賜っている方々にお送
りしております。
配信の停止を希望される方は、誠に申し訳ないのですが、末尾の幣協会のアドレス
までその旨をご連絡頂けますようお願申し上げます。
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INDEX
建築分野: (1)「東京・大手町連鎖型再開発初弾事業」が竣工
★★東京ドーム5個分の床が生まれる
(2)「千葉県警察本部庁舎」完成
★★森田新知事の初仕事?
(3)「住友不動産神田ビル二号館」(神田須田町計画)完成
(4)「大阪駅新北ビル新築工事」進行中
★★工事は今年から来年にかけピークを迎える
(5)特集「軽量化技術」
土木分野: (6)浮桟橋に軽量コンクリートを採用
★★海の段差対策:浮き桟橋
(7)静岡空港が開港
トピックス (8)20年度ALA特別研究成果
上野近景 (9)ほうずき市
◆◆◆ 建築分野 ◆◆◆
1.「東京・大手町連鎖型再開発初弾事業」が竣工
大手町のオフィスビルを街区単位で玉突き式に建替えていく連鎖型再開発事業で
第一弾となった3棟の超高層ビルの竣工式典が4月10日に行われました。
プロジェクトが始動したのは03年1月、大手町合同庁舎1~2号館跡地を再開発して国
際ビジネス拠点を整備する方針が固まり、06年1月に都市計画決定を受け07年4月に
着工しました。計画が始まり9年間でやっと完成しました。
3棟の規模は皇居側から
・日経ビル:設計(日建設計)、施工(清水建設) 地下3階、地上31階
・JAビル:設計(三菱地所設計・全国農協設計・NTTファシリティーズJV)、
施工(鹿島建設) 地下3階、地上37階
・経団連会館:設計(日建設計・三菱地所設計JV)、施工(清水建設) 地下4階、
地上23階 総延べ床面積は約23万6000平方メートル。
共用部分の低層部にはホールや会議場、屋上庭園が設けられています。
各棟の2階以上の床スラブに軽量コンクリート(1.85)が使用されました。
建物周辺の植栽エリアに雑草防止用のマルチング材として軽量骨材(メサマルチ)が
使用されています。
http://suites.is-assoc.co.jp/~ala/jirei/jirei_05.html
2.「千葉県警察本部庁舎」完成
千葉モノレール「県庁前」駅の隣で建設が進められていた県警本部の新庁舎が完
成して落成式が5月26日、森田県知事を迎えて行われました。
正面はガラスカーテンウォールで縦の仕切り壁と両サイドのカーテンウォールは白
で統一され清潔感があり警察棟とは思えない趣きがあります。
地上11階建ての新庁舎は震度7にまで耐えられる免震構造になっており、屋上にヘリ
ポートを備えるなど災害時の防災拠点として期待されています。
設計:日本設計 施工:鹿島・竹中JV S造 地下2階 地上11階
延べ面積 43,530平方メートル
2階以上の床スラブに軽量コンクリート(1.85)が使用されました。
3.「住友不動産神田ビル二号館」(神田須田町計画)完成
千代田区神田須田町で建設されていた同ビルが6月末にオープンしました。外壁は
赤色の格子にガラスカーテンウォールがはめ込まれ特徴のある外観に仕上げられて
います。山手線からもよく見えます。
2階以上の床スラブに軽量コンクリート2種(1.75)が使用されました。
設計:日建設計 施工:大木建設 S造 地下2階 地上19階
延べ面積 20,670平方メートル
4.「大阪駅新北ビル新築工事」進行中
現在、大阪駅・梅田エリアでは各種大規模再開発事業が進められております。中
でも、JR大阪駅を中心とした「JR大阪駅改良・新北ビル開発プロジェクト」は
総事業費約1,500億円の巨大プロジェクトです。このプロジェクトで建設中の
大阪駅新北ビルは、延床面積約210,000m2の大規模建築物であり、床スラ
ブに軽量コンクリートが採用されております。建築物の概要は以下に示すとおりで
す。
構造 :S・SRC(地上29階、塔屋2階、地下4階)
用途 :オフィス、店舗、駅施設
建築主:大阪ターミナルビル、JR西日本
設計者:日建設計
施工者:大阪駅新北ビル(仮称)新築工事特定建設工事共同企業体(大林組、大
鉄工業、竹中工務店、錢高組、淺沼組JV)
このビルは2011年春の竣工が予定されており、関西経済中心地である大阪駅・
梅田エリアのビジネス中枢として、また大阪・関西圏へのゲートプレイスとしての
役割が期待されております。
5.特集「軽量化技術」
セメント新聞社 コンクリートテクノ誌 第28巻第6号(21年6月1日発行)に軽
量化技術特集が組まれています。ALA協会も依頼を受け「鉄骨造建築物の経済設
計」を投稿しました。その他、(財)建材試験センター真野孝次氏による「人工軽
量骨材および軽量コンクリートの品質規格の変遷」、国立大学法人室蘭工業大学大
学院岸教授による「短繊維混入軽量コンクリートの耐衝撃用途構造物への適用性」、
ピーシー橋梁中村定明氏による「高強度軽量プレキャストPC床版:HSLスラブ」
が掲載されています。
詳細はセメント新聞社HPにアクセスしてください。
http://www.cement.co.jp/ie.html
◆◆◆ 土木分野 ◆◆◆
6.浮桟橋に軽量コンクリートを採用
長崎県の壱岐島北端に位置する勝本港の改修工事において、鋼コンクリートハイ
ブリッド構造の浮桟橋が設置され、そのコンクリート部分に軽量コンクリートをご
使用いただきました。
勝本港は壱岐島の基幹産業である水産業の基地として活用されていますが、より効
率的な漁業活動を行うための改修事業の一環として浮桟橋の整備が行われました。
長崎県においては、松浦市の調川港へ設置された鋼コンクリートハイブリッド構造
の浮桟橋に続いて2件目の軽量コンクリート採用となりました。(実際の打設は
2008年9月に行われ終了しています)
7.富士山静岡空港(の下にも)軽量骨材が使用されています
去る6月4日に開港した富士山静岡空港ですが、意外にも、この空港関連の工事で
軽量骨材が使用されています。どこに使用されているのかと言えば、空港ターミナ
ルビルと思いきや、もっと下の方です。ヒントは東海道新幹線。
地図で空港の位置を確認すると分かると思いますが、空港の真下を東海道新幹線が
通っています。この新幹線のトンネルの防護工に軽量骨材(細骨材)が使用されて
おります。元々の地形では、トンネル直上部が沢となっていたため、トンネル直上
の地山にアーチ構造物を構築し、空港造成のための盛土荷重をトンネルから離れた
地山に作用させています.このアーチ構造物の主材料が高強度気泡軽量モルタルで、
細骨材として軽量細骨材が使用されております。このアーチ材料に求められたのは
「軽い」・「強度」・「低弾性係数」の3点。詳細はコンクリート工学協会(JCI)
の月刊誌「コンクリート工学(Vol.42,No.6,2004.6)」等に発表されております
ので、そちらをご参照下さい。
2001年の夏でしたが、何度か現場へお邪魔しました。当時は空港の面影はまだ何も
なく、あの工事が空港という実際の構築物に繋がったのかと思うと、感慨深いもの
を感じます。
◆◆◆ トピックス ◆◆◆
8.コンクリート工学年次大会から
7月8日から10日札幌で開催されたコンクリート工学年次大会では、当協会が特別
研究として扱っている、軽量コンクリートの収縮ひび割れ低減効果についての発表
がありました。
東京大学野口研究室グループの「軽量骨材の自己収縮ひび割れ低減効果に関する研
究」では、コンクリート中の軽量骨材からの水分供給により、普通コンクリートに
比べ、自己収縮ひずみ及び引張り応力が低減できることを定量的に示すことで、ひ
び割れ発生の危険性が低いことを報告しています。
一方、東京理科大学今本研究室グループの「一軸拘束試験によるコンクリートの収
縮ひび割れ発生性状の研究」では、実構造物を想定した可変拘束試験において、軽量
コンクリートのひび割れ発生時期が普通コンクリートに比べ1.5~3倍程度長くなり、
ひび割れ抵抗性が高いと報告されています。
◆◆◆ 上野近景 ◆◆◆
9.夏の風物詩・・・浅草寺ほうずき市・・・
ほおずき市の日は 「四万六千日(しまんろくせんにち)」と呼ばれ、浅草寺の
「功徳日」にもあたり、この日にお参りすると「四万六千日分、日参したのと同様
の功徳を得られる」との言い伝えがあるそうです。そのご縁日にちなんで、毎年7月
9日・10日に浅草寺の境内一帯に約200店の「ほおずき屋」、250店の露店が並び、夜
を徹して多くの人で賑わいます。かつては薬用で実の青い「千成ほうずき」がほと
んどでしたが、今では観賞用で実の赤い「丹波ほうずき」が主流となっています。
浴衣で出かけられた方もおられるのでは?
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●ALA協会からのご案内
“”“”“ ALAの生産・出荷/平成20年会計年(4―3月) ”“”“”
G(粗骨材) S(細骨材) 合計 (単位:立方メートル)
生産量 267,240 8,328 275,568
出荷量 248,521 10,775 259,296
用途別出荷構成
生コンクリート 65.7 %
プレキャストコンクリート 27.3
その他 7.0
“”“”“ ALAの21年度の業務執行体制について ”“”“”
標記について下記の通りご案内いたします。
会長 高橋 精 (太平洋セメント株式会社)
副会長 大下 徹 (日本メサライト工業株式会社)
事務部会長 高橋 英機 (太平洋セメント株式会社)
技術部会長 成川 史春 (日本メサライト工業株式会社)
~~~~~~~~~~~~~~~~~
●軽量コンクリートに関する技術資料を発行しております。
ご希望の方は、http://suites.is-assoc.co.jp/~ala/ をクリックし、開きました
ら垂れ幕の「活動内容」をクリックして、技術資料インデックスをご確認ください。
ご希望の方にはお送りします。E-mail:ala@chive.ocn.ne.jpにてお知らせ下さい。
◎ご意見お聞かせください。(配信停止希望連絡等含む)
E-mail:ala@chive.ocn.ne.jp
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人工軽量骨材(ALA)協会
東京都台東区上野1丁目12番地2号 亀田ビル3F
TEL/FAX 03-3837-0445 〒110-0005
http://www3.ocn.ne.jp/~ala/
E-mail: ala@chive.ocn.ne.jp
ARTIFICIAL LIGHT-WEIGHT AGGREGATE ASSOCIATION
ALA協会員社(URL)
宇部興産株式会社 http://www.ube.co.jp
住友大阪セメント株式会社 http://www.soc.co.jp
太平洋セメント株式会社 http://www.taiheiyo-cement.co.jp
日本メサライト工業株式会社 http://www.mitsui-kinzoku.co.jp/group/mesalite/
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