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2008/04/01 ALA通信クラブ 33号 人工軽量骨材(ALA)協会
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○このご案内は、ALA協会の人工軽量骨材に関するメール配信サービスにご了承い
ただいている方や、弊協会活動にご理解・ご指導・ご協力を賜っている方々にお送
りしております。
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INDEX
建築分野: (1)名古屋モード学園スパイラルタワーズに軽量コンクリート採用
(2)西梅田プロジェクト(ブリーゼタワー)に軽量コンクリート
採用
(3)仙台マークワンに軽量コンクリート採用
(4)汐留ビルディング(汐留I-2街区)竣工
(5)赤坂Bizタワー完成
土木分野: (6)軽量超早強コンクリートを道路補修工事に採用
トピックス: (7)PVA短繊維を混入した軽量コンクリートのポンプ圧送性関する
文献紹介
ライトの散歩 見学記 小杉駅周辺地区の開発
ひとりごと
協会からのご案内
太平洋マテリアル社からのご案内
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★★★★ 建築分野 ★★★★
(1)名古屋モード学園スパイラルタワーズに軽量コンクリート採用
名古屋駅前地区の名古屋モード学園(鉄骨造一部鉄骨鉄筋コンクリートの地上
36階、地下3階の2階以上)のスラブに軽量コンクリート1種が採用されま
した。
本工事は、名古屋駅前地区の笹島交差点に面し、駅前通、広小路通、錦通の結
節点にあたり、賑わいと憩いのある街並みの建設工事です。
建物の設計は、建物中心のトラスチューブ架構にスパイラル状の外周架構を貼
り付けた特徴的な外観デザインをしています。これは、時代の最先端を行き、
あふれんばかりのエネルギーをもつ学生たちが、互いに切磋琢磨し、からみあ
いながら上昇し、社会へ羽ばたいていくことをイメージしているそうです。同
地区は、平成14年7月に指定された都市再生特別措置法における都市再生緊急
整備地域内にあり、「ミッドランドスクエア」や「名古屋ルーセントタワー」
など都市機能の更新が進んでいる地区で、名古屋の玄関口にふさわしい街づく
りとなっています。
(2)西梅田プロジェクト(ブリーゼタワー)に軽量コンクリート採用
大阪・西梅田にかつて産経新聞大阪本社が本拠を置いた「大阪サンケイビル」
と、併設の「サンケイホール」があった場所に、鉄骨造34階建ての超高層複
合ビルが建設されました。梅田地区は軟弱な沖積粘土が厚く堆積し、地盤が弱
く地下水も多い場所なので、建物重量を軽くする必要があり、スラブに軽量コ
ンクリートが採用されました。
このビルは、「人にも環境にも優しい快適ビル」のコンセプトから、英語のそ
よ風(ブリーズ)にちなんで「ブリーゼタワー」と命名されました。竣工予定
は、平成20年7月末で、オフィス、劇場ホール、商業施設という多彩な都市
機能を備え、西梅田エリアの新たなランドマークとなります。
現在、西日本最大のターミナル・大阪駅を中心とする「キタ」では、複数の建
設プロジェクトが進行中で、西梅田地区と合わせて、商業エリアとしてブラン
ドショップや外資系高級ホテル、文化施設などが集積し活性化が進んでいます。
(3)仙台マークワンに軽量コンクリート採用
仙台駅前の再開発ビル(仙台マークワン)のスラブに軽量コンクリートが
約7,000立方メートル採用されました。同ビルの設計は日本設計、施工は大林
組JVで、本年7月の竣工に向け現在も工事が進んでいます。鉄骨造地上19階、
地下2階建の事務所、店舗、駐車場で構成された複合ビルとなっています。他
にも仙台市内のオフィスビルの工事は活発に行われており、現在施工中の仙台
一番町プロジェクト(37階建)、本町プロジェクト(18階建)、花京院ビ
ル新築工事(9階建)なども軽量コンクリートが採用されています。
仙台市内では、ここ3~4年にわたり賃貸マンションの建設ラッシュが続き、
昨年、ピークを迎えましたが、多くのマンションでは未だ満室にならない状態
が続いているそうです。これを見た不動産投資ファンドが、昨年あたりからオ
フィスビル投資に一気に傾き、既存オフィスビルの取得を含めたビル開発工事
が活発になってきています。
(4)汐留ビルディング(汐留I-2街区)竣工
東京都港区の汐留シオサイト地区で建設が進められていた「汐留ビルディング」
が竣工しました。これで汐留地区での最後の大規模プロジェクトが完成しまし
た。
規模は地上S地下RC・SRC造地下2階地上24階建て延べ11万8572平方メート
ル、設計・監理は三菱地所設計・日建設計、施工は大成建設が担当しました。
1、2階の商業ゾーンには飲食店を中心に約20店舗が入居、4~24階がオフィスフ
ロアになっています。2階以上の床スラブに軽量コンクリート1種が使用されま
した。
(5)赤坂Bizタワー完成
東京都港区のTBS放送センター隣で建設が進められていました赤坂五丁目再開発
事業の施設が3月4日、報道機関に公開されました。文化施設棟の「赤坂BLITZ」
は1428人収容のコンサートホール、「赤坂ACTシアター」は1324人収容の劇場で
す。
「赤坂Bizタワー」は超高層のオフィス・商業複合ビルで地下1階~地上3階が商
業施設、4階以上が賃貸オフィスとなっています。
6日に商業施設がオープン、20日に既存のTBS放送センターと一体で名称を「赤
坂サカス」としてグランドオープンします。
文化施設:S造、地下1階地上4階建て延べ8139平方メートル高さ28メートル。
赤坂Bizタワー:S一部SRC・RC造、地下3階地上39階建て延べ18万6865平方メート
ル高さ179メートル。
プロジェクトマネジメント:三井不動産
設計:久米設計
施工:大林組・鹿島・前田建設・清水建設JV
赤坂Bizタワーの2階以上の床スラブに軽量コンクリート1種が使用されました。
★★★★ 土木分野 ★★★★
(6)軽量超早強コンクリートを道路補修工事に採用
国交省近畿地方整備局大阪国道事務所発注の「国道26号堺高架橋橋面その他
補修工事」において、高架橋中央分離帯の改修に軽量骨材を使用した超早強コ
ンクリートが採用されました。
本工事は阪神高速15号堺線とそれに続く国道26号堺高架橋のフレッシュアッ
プ工事で、8日間の終日通行止めを実施しての工事でした。既設の高架橋は昭
和50年代に軽量コンクリートを部分的に使用して作られていたことから、中央
分離帯の改修には軽量コンクリートを採用。施工期間が8日間と限られた期間
での改修工事ということで、早期開放の為に早強性が求められました。超早強
コンクリートは通常「1dayコンクリート」と言われるもので、旧建設省土木
研究所とセメントメーカー4社の共同で開発されたものです。通常の28日材
齢の圧縮強度を1日で発現させる特殊コンクリートで、道路工事などで多くの
実績がありますが、軽量骨材との組合せは今回が初めてとなります。超早強軽
量コンクリートは、軽量1種(24-18-15UH)の配合で85立方メートルが問題
なく打設されました。
建築、土木工事とも言えることですが、既存建造物の改修工事では、今般のよ
うに構造体に負荷をかけないようにするため、使用するコンクリートの重量ス
ペックが決まっているものもあるようです。このような工事では、強度・耐久
性も十分に確保された軽量コンクリートもお役に立てるかと思いますので、ご
検討をお願いいたします。
★★★★ トピックス ★★★★
(7)PVA短繊維を混入した軽量コンクリートのポンプ圧送性に関する文献紹介
独立行政法人 土木研究所 寒地土木研究所が2007年11月号に発行した「PVA短
繊維混入軽量コンクリートのポンプ圧送性に関する実験的研究」というタイト
ルの文献を紹介します。この報告書は、寒冷地において耐凍害性を確保するた
めに吸水率を約15%に抑えた膨張頁岩系軽量骨材(プレウェッティング時:
約30%)を使用し、さらに靭性向上を目的としてPVA短繊維を混入した軽量コ
ンクリートのポンプ圧送による施工性の評価および硬化性状(圧縮強度、曲げ
靭性、耐凍害性)について検討しています。
試験の結果、ポンプ圧送性については短繊維混入率が高くなると流動性の低下
が確認されましたが、混入率0.75%までは良好なポンパビリティを示しました。
靭性能については、短繊維混入率の増加に伴い向上する傾向が認められました。
また、耐凍害性については、ポンプ圧送後の空気量を7.0%程度確保する必要が
あることが本研究により得られております。
なお、軽量コンクリートのポンプ圧送性における詳細につきましては、寒地土
木研究所月報No.654をご参照下さい。
★★★★ ライトの散策 ★★★★
見学記 小杉駅周辺地区の開発
10月23日快晴。建築学会関東支部主催の「小杉駅周辺地区開発見学会」に参加
しました。
当地区は川崎市中原区の中央部に位置し、JR南武線(向河原駅)および東急
東横線(小杉駅)JR横須賀線(武蔵小杉新駅計画)が交差し綱島街道を抱え
込む交通至便の立地です。
開発は見学会の集合場所であるNEC玉川ルネッサンスシティー(H17年1月
竣工、2棟・高さ110m・155m、床・壁に軽量コンクリート使用)を皮切りに、
平成20年頃には高さ80mクラス3本、140mクラス6本(最高200m)の住宅棟が
林立することになるようです。
集合場所の屋上展望台から見下ろす風景は完成途上の高層マンション群とあち
らこちらで響く建設の槌音で、バブルの再来かと見紛うほどです。屋上の防水
押さえは軽量コンクリートがしっかり施工してありました。引き続き竣工間近
い高さ160mの高層RCマンションの屋上を見学しました。ここでも防水押さ
えコンクリートを観察しましたが、こちらは普通コンクリートが施工されてい
ました。S造とRC造の設計思想の違いをまざまざと見せ付けられた思いでし
た。
★★★★ ひとりごと ★★★★
このままで行くと19年度の出荷量(会計年度)は暦年度の数値並みの公算が大。
昭和45年、ALA協会が出荷統計を取り始めて以来、最低の出荷量だ。建築基準
法の改正により着工遅れが発生したことの影響が無視できないとはいえ、平成3
年・4年のバブル期の4~5分の一という低迷ぶりだ。燃料や鉄骨など基礎資材が
高騰する中、表面上高価で一見代替の利く材料―ALA-の排斥に拍車がかかって
はいないか懸念が残る。新年度の挽回を大いに期待したい。
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● ALA協会からのご案内
“”“”“ ALAの生産・出荷/平成19年度(暦年) ”“”“”
G(粗骨材) S(細骨材) 合計 (単位:立方メートル)
生産量 271,372 15,413 286,785
出荷量 239,221 6,943 246,165
用途別出荷構成 生コンクリート 72.0 %
プレキャストコンクリート 22.2
その他 5.8
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●【太平洋マテリアル株式会社からのご案内】
このたび、構造用人工軽量骨材(太平洋アサノライト)を中心とする弊社鉱産建材
営業部の取扱い商品を太平洋セメント株式会社に営業権譲渡し、平成20年4月1日
より太平洋セメント株式会社資源カンパニーに販売窓口を移管することとなりまし
た。
また、それに伴いまして、太平洋アサノライトの製造拠点である弊社大阪工場を分
離し、原石事業を管理している新関西アサノ鉱業株式会社(太平洋セメント100%
出資子会社)と統合の上、関西太平洋鉱産株式会社として再編することとなりまし
た。
太平洋セメントグループとして製造販売体制の再構築によりまして、今回の新体制
を確立することで従来にも増してお得意様のご要望にお応えできるよう、更なる努
力を積み重ねてまいる所存でございます。
つきましては、太平洋マテリアル株式会社としての人工軽量骨材協会への参加は、
平成20年3月末をもちまして終了させていただき、平成20年4月1日からは、太平洋
セメント株式会社が参加させていただくこととなりました。
これまでに賜りましたご厚情に対しましてお礼を申し上げますと共に、今後ともこ
れまでと変わらぬお引き立てを賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。
●軽量コンクリートに関する技術資料を発行しております。
ご希望の方は、http://suites.is-assoc.co.jp/~ala/ をクリックし、開きました
ら垂れ幕の「活動内容」をクリックして、技術資料インデックスをご確認ください。
ご希望の方にはお送りします。E-mail:ala@chive.ocn.ne.jpにてお知らせ下さい。
◎ご意見お聞かせください。(配信停止希望連絡等含む)
E-mail:ala@chive.ocn.ne.jp
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人工軽量骨材(ALA)協会
東京都台東区上野1丁目12番地2号 亀田ビル3F
TEL/FAX 03-3837-0445 〒110-0005
http://www3.ocn.ne.jp/~ala/
E-mail: ala@chive.ocn.ne.jp
ARTIFICIAL LIGHT-WEIGHT AGGREGATE ASSOCIATION
ALA協会員社(URL)
宇部興産株式会社 http://www.ube.co.jp
住友大阪セメント株式会社 http://www.soc.co.jp
太平洋マテリアル株式会社 http://www.taiheiyo-m.co.jp
日本メサライト工業株式会社 http://www.mitsui-kinzoku.co.jp/group/mesalite/
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