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2008/01/01 ALA通信クラブ 32号 人工軽量骨材(ALA)協会
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◆◇◆◇◆ 新年おめでとうございます ◆◇◆◇◆
貴社益々のご発展と皆々様のご健康とご多幸をご祈念申し上げます
本年も尚一層のお引立てとご愛願の程お願い申し上げます
○このご案内は、ALA協会の人工軽量骨材に関するメール配信サービスにご了承い
ただいている方や、弊協会活動にご理解・ご指導・ご協力を賜っている方々にお送
りしております。
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INDEX
建築分野: (1)栃木県新庁舎
(2)表参道 ジャイル
(3)東京ステーションシテイー
(4)淀屋橋地区第一種市街地再開発事業
土木分野: (5)九州新幹線の橋梁に軽量コンクリート採用
コンクリート製品:(6)軽量骨材を用いたコンクリート製品
トピックス: (7)軽量コンクリートの乾燥収縮
ライトの散歩
協会からのご案内
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▲▲▲ 建築分野 ▲▲▲
(1)新栃木県庁(議会議事堂・行政棟)」竣工
栃木県庁舎の同一敷地内で建て替え工事が行われていました新庁舎が完成し1
月オープンの前に12月14日落成式が行われました。
本計画は三つの基本コンセプトのもとに設計されています。
・県民が利用しやすく気軽におとずれることのできる庁舎
・県政の中核として高い機能を持った庁舎
・環境に十分配慮した庁舎
これらのコンセプトを実現するため、外観の意匠は県民に親しまれてきた先代
庁舎の外観イメージを踏襲したうえで、議会議事堂は独立性を保つ外観とし、
また周辺建物との調和を考え新しくでき上がる外観が県民に違和感を与えるこ
とがないようなデザインにしたそうです。設計・監理は日本設計が担当しまし
た。
規模
議会議事堂:SRC一部S造、地下1階地上6階建て延べ1万2200平方メートル
施工は鹿島建設JV
行政棟1:S一部RC造、地下2階地上15階建て延べ6万5650平方メートル
施工は戸田建設JV
行政棟2:S一部RC造地下2階地上5階建て
施工は前田建設JV
行政棟1(高層棟)の2階以上の床スラブに軽量コンクリート1種が使用されました。
(2)「GYRE(ジャイル)」オープン
竹中工務店が総合プロデュースした商業施設が東京・表参道に11月2日、グラン
ドオープンしました。同社がデベロッパーとして、企画から設計、施工、入居
テナントの決定まで一貫して行った後、運営会社に同施設を売却する事業スキ
ームを採用しています。テナントは「ブルガリ」、「シャネル」等のブランド
店が入居しており高級感と1階の店内には壁面緑化も施工され安らぎを感じさせ
られます。
建設規模はS造地下2階地上5階建て延べ約8,970平方メートル
設計はオランダのMVRDVと竹中工務店、施工は竹中工務店が担当しました。
2階以上の床スラブに軽量コンクリート1種が使用され、低層の施設にも軽量コ
ンクリートが採用された事例です。
(3)「TOKYO STATION CITY」竣工
東京駅八重洲口開発計画として進められていました大型プロジェクトが竣工し
首都・東京に新しい都市空間が誕生しました。
第I期工事として完成した2つのビルは北棟が低層部に百貨店、高層部がオフィ
スの「グランドトウキョウノースタワー」、南棟がオフィスを中心とした「グ
ランドトウキョウサウスタワー」、南北両棟のディテールを統一したクリスタ
ルデザインとし、壁はガラスカーテンウォールによる透明感のある輝きを放っ
ています。
第II期工事として南北を繋ぐ中央部はダイナミックで軽快な大屋根とデッキで
結ばれる予定です。
ノースタワー:S及びSRC造、地下4階地上42階建て延べ約14万平方メートル
設計はJR東日本建築設計事務所、施工は鹿島建設JV
サウスタワー:S及びSRC造、地下4階地上43階建て延べ約17万平方メートル
設計は日建設計・JR東日本建築設計事務所、施工は鹿島建設JV
両棟とも2階以上の床スラブに軽量コンクリート1種が44,000立方メートル使用
されました。
(4)淀屋橋地区第1種市街地再開発事業のデッキスラブへの適用
大阪市の中心部を南北に貫く大動脈である御堂筋、その起点となる淀屋橋に新
しいランドマークが建設中です。「(仮称)淀屋橋プロジェクト」で、竹中工務
店JVが施工するA棟(北側)、大林組JVが施工するB棟(南側)のツインビルで
構成されています。
このツインタワーは竹中工務店JVと大林組JVが仲良く競うように建設されてお
り、2階以上のデッキスラブには、軽量コンクリートが約12,000立方メートル
が使用されました。
日建設計の設計によるこのビルは、地下3階地上16階建て、延べ床面積44,625平
方メートルの規模で、ショッピングゾーンとオフィスビルで構成されており、
地下鉄淀屋橋駅と直結するオフィスワーカに快適な環境を提供します。
本年開通70周年を迎えた銀杏並木の御堂筋に、来年の春、大阪の都市再生のシ
ンボルとなるランドマークが誕生いたします。
▲▲▲ 土木分野 ▲▲▲
(5)九州新幹線の橋梁に軽量コンクリート採用
熊本県八代市の九州新幹線鹿児島ルートの鏡川橋橋梁におきまして、軽量コン
クリート2種(気乾単位容積質量1.65t/立方メートル)が採用されました。
本橋は、コンクリート床板を補剛桁上に直接打ち下ろした、低床式下路ローゼ
桁です。軽量コンクリートは、騒音予測評価の検討結果に基づき、補剛桁の箱
断面内に充填されています。軽量コンクリートはポンプ圧送性を考慮し、スラ
ンプ18cmで配合を検討し、良好な充填性も確保されました。現在も2011年
の九州新幹線全線開通を目指し、九州各地で工事が進んでいます。
▲▲▲ コンクリート製品 ▲▲▲
(6)軽量骨材を用いたコンクリート製品
建築物の生産の合理化、また工期の短縮が追及されている中で、建築・土木の
建設現場において、コンクリート製品の使用が年々増加しています。コンクリ
ート製品が使用される理由としては、一般に、現場における養生が不要である
ため工期の短縮が図れる、現場における建設作業の機械化が容易である、工場
内で製造されるためコンクリートの品質のばらつきが非常に小さい、高品質で
安定していることなどが挙げられます。
これらのほかに、軽量コンクリートを用いることで、製品輸送、建設機械の省
力化が図れ、また、普通コンクリートよりも優れた断熱性、遮音性などのメリ
ットが挙げられます。
最近では、従来のものに新たな機能を付加したものや、高性能化された製品も
数多く開発されており、今後も軽量骨材を用いたコンクリート製品の使用が増
加すると思われます。コンクリート製品に関する詳細につきましては、技術書
院から平成14年11月に発刊されている「軽量コンクリート」本文をご参照下さ
い。軽量コンクリート製品の研究、構造物への適用の際に参考として役立つ資
料となっております。
▲▲▲ トピックス ▲▲▲
(7)軽量コンクリートの乾燥収縮
コンクリートの乾燥収縮は、コンクリート中の水分が乾燥する過程で発生する
水の表面張力による引張現象です。このため、乾燥の速度を極力抑えれば、収
縮量も小さくなると言えます。軽量コンクリートに使用される軽量骨材は、ポ
ンプ施工時のスランプロスを極力小さくするために、30%程度の含水された
状態で使用されます。このような高含水骨材を使用すると、乾燥過程のコンク
リート中に骨材中の水分を供給できるため、特に初期材齢における乾燥収縮量
は、普通コンクリートに比べて小さくなると報告されてきました。
また、最近の研究では、水蒸気吸着法によって得られた骨材の比表面積が、コ
ンクリートの乾燥収縮と相関があることが報告されています。この中で、軽量
骨材は、吸水率は大きいものの、骨材の比表面積は小さく、従って乾燥収縮も
小さいことが確認されています。
下記の文献をご覧になりたい方は当協会までご連絡ください。コピーを送付い
たします。
(参考文献:比表面積の観点から見た骨材の収縮特性:今本啓一、荒井正直、セ
メント・コンクリートNo.729,Nov.2007)
▲▲▲ ライトの散歩 ▲▲▲
1970年に大阪で開催された日本万国博覧会から、既に37年の歳月が流れまし
た。まさに光陰矢のごとしですが、携帯電話機が人々の前に登場したのが、
この万博の時でした。入館者は受付で携帯電話機を借り、会場内のブースから
全国に電話することができました。この時の携帯電話の重量が、なんと600g
もありました。
その後、携帯電話は日進月歩で進化し続け、デジカメや、テレビ、パソコンな
どの機能も兼ね備えながらも、軽量化が進み、今では重量が70gを切るものま
で出現しています。万博デビューした時の携帯電話の、なんと十分の一の軽さ
です。
軽量化は、この携帯電話以外にもテレビやパソコン、カメラ、記憶メディア、
自動車など、あらゆる分野に普及しています。女性も軽量化を図るべく、ダイ
エットに励み、今では男性もメタボリックにならないよう、軽量化を目指して
います。
地震大国の、この日本。建築物に軽量コンクリートを使うことによって、軽量
化を図りましょう。但し、財布の中身は、軽くなると困りますが。
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●ALA協会からのご案内
“”“”“ ALAの生産・出荷/平成19年4-9月度 ”“”“”
G(粗骨材) S(細骨材) 合計 (単位:立方メートル)
生産量 111,318 9,439 120,757
出荷量 108,316 3,981 112,297
用途別出荷構成 生コンクリート 73.0 %
プレキャストコンクリート 20.6
その他 6.4
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●軽量コンクリートに関する技術資料を発行しております。
ご希望の方は、http://suites.is-assoc.co.jp/~ala/ をクリックし、開きました
ら垂れ幕の「活動内容」をクリックして、技術資料インデックスをご確認ください。
ご希望の方にはお送りします。E-mail:ala@chive.ocn.ne.jpにてお知らせ下さい。
◎ご意見お聞かせください。(配信停止希望連絡等含む)
E-mail:ala@chive.ocn.ne.jp
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人工軽量骨材(ALA)協会
東京都台東区上野1丁目12番地2号 亀田ビル3F
TEL/FAX 03-3837-0445 〒110-0005
http://www3.ocn.ne.jp/~ala/
E-mail: ala@chive.ocn.ne.jp
ARTIFICIAL LIGHT-WEIGHT AGGREGATE ASSOCIATION
ALA協会員社(URL)
宇部興産株式会社 http://www.ube.co.jp
住友大阪セメント株式会社 http://www.soc.co.jp
太平洋マテリアル株式会社 http://www.taiheiyo-m.co.jp
日本メサライト工業株式会社 http://www.mitsui-kinzoku.co.jp/group/mesalite/
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