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2007/09/03 ALA通信クラブ 30号 人工軽量骨材(ALA)協会
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○このご案内は、ALA協会の人工軽量骨材に関するメール配信サービスにご了承
いただいている方や、弊協会活動にご理解・ご指導・ご協力を賜っている方々に
お送りしております。
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INDEX
建築分野: (1)アルペン本社ビル
(2)駐車場の床スラブへの適用
(3)毎日新聞大阪本社ビル
(4)関東地区軽量コンクリートの打設状況
土木分野: (5)防波堤の補修に水中軽量コンクリートを採用
(6)多摩大橋上部工にて軽量2種コンクリート使用
トピックス: (7)H19年度日本建築学会全国大会
話題 (8)軽量骨材の出荷動向
ライトの散歩: (9)上野近景
協会からのご案内
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▲▲▲ 建築分野 ▲▲▲
(1)(株)アルペン本社社屋ビル竣工
名古屋のオフィス街、丸の内二丁目にスポーツ用品販売国内最大手である株式
会社アルペンの本社社屋ビル(アルペン丸の内タワー)が竣工となりました。
アルペン丸の内タワーは、名古屋上を一望できる伏見通り沿いに建設され、S造
一部SRC造、地上25F、地下1F、延床21,666平方メートル、地上高116mの床ス
ラブに2,702立方メートルの軽量コンクリート1種が採用されました。
このエリアは、愛知県庁や名古屋市役所などの官庁街に程近く、多くのオフィ
スビルや大手企業の本社社屋が建設されており、軽量コンクリートも広く採用
されています。
(2)駐車場の床スラブへの適用
木更津市内に建設された立体駐車場の床スラブに軽量コンクリート1種が採用
されました。この建物はS造7階建てで隣接する既存デパートと高さを合わせる
計画になっています。普通コンクリートを使用した場合では、鉄骨の梁せいが
大きくなり、6層分しかとれなくなってしまうことから、軽量コンクリートが
採用されました。約1,000立方メートルが打設されましたが、良好な仕上がり
状況となっています。
(3)毎日新聞大阪本社ビル竣工
毎日新聞社と毎日ビルディング共同による毎日新聞II期ビル(S6B21F)が、
この8月に竣工しました。立地場所はオオサカガーデンシティに位置しており、
関西の情報発信基地としてリードしてきた毎日新聞大阪本社ビルの敷地内に建
設されました。耐震面では阪神大震災に匹敵する震度7程度の地震にも耐えう
る設計となっています。3階より上部階の床スラブに軽量コンクリートが採用さ
れています。毎日新聞大阪本社ビルの地下1階を抜けるとエントランスへと誘
導され進むと「空中庭園」(大阪ツインタワーで有名)ならぬ「緑の中庭」が視
界に表われ、アプローチにも工夫が施されています。このⅡ期ビルはテナント
ビルで、『毎日インテシオ』と命名されました。「インテシオ」は、スペイン
語の「intelectual」(知的)と「edificio」(建物)と
の造語で、情報発信基地としての役割を表現しているとのことです。
(4)関東地区軽量コンクリート打設状況
物件名称
:構造、地下/地上階数、設計事務所、施工会社、LC採用箇所
1.丸の内トラストタワー本館新築工事
: S 4B/37F 安井建築設計事務所 戸田建設 2F~29F床スラブ
2.西神田三丁目南計画ビル新築工事
: S 1B/14F 日建設計 三井住友建設 2F以上床スラブ
3.東京医科歯科大学医歯学総合研究棟II期新営工事
:S 3B/26F 東京医科歯科大学施設部 戸田建設JV 2F以上床スラブ
4.有楽町駅前第一地区市街地再開発
: S 4B/21F 三菱地所設計 戸田建設JV 10F以上床スラブ
5.汐留1-2プロジェクト新築工事
: S 2B/24F三菱地所設計、日建設計 大成建設 2F以上床スラブ
6.赤坂五丁目TBS開発新築工事
: S 3B/39F 久米設計 大林組JV 2F以上床スラブ
7.柏駅西口共同ビル新築工事
: S 2B/12F プランテック総合計画 竹中工務店 2f以上床スラブ
8.西新宿一丁目7地区計画(モード学園)
: S 4B/50F 丹下都市建築設計 清水建設 16F以上床スラブ
9.学習研究社五反田新本社ビル新築工事
: S 3B/24F 清水建設 清水建設 2F以上床スラブ
10.文化学院計画新築
: S 2B/14F 板倉建築研究所 鹿島建設 2F以上床スラブ
11.渋谷区本町三丁目計画
: S 1B/17F 日建設計 清水建設 2F以上床スラブ
12.西早稲田マンション
: SRC 12F 梶建築設計事務所 清水建設 5F以上 躯体
13.早稲田マンション
: RC 12F 建築集団フリー 群峰工業 7F以上 躯体
14.北青山プロジェクト新築工事
: S 3B/25F 清水建設 清水建設 2F以上床スラブ
▲▲▲ 土木分野 ▲▲▲
(5)防波堤の補修に水中軽量コンクリートを採用
国土交通省発注の岩手県久慈港の災害復旧工事にて、コンクリート製防波堤の
中詰め補修に水中不分離性混和材を混入した軽量コンクートが施工されました。
既存の防波堤(1函)は、長さ25m、高さ18m、幅18mほどの大きさで、
昨年末に低気圧の高波で側壁の一部(約5m四方)が破損し、今般その補修工
事のため内部中詰めに軽量コンクリートが採用されました。
防波堤内は、常時海水で浸っているので、水中での施工条件をクリアするため
に、水中不分離性混和材(セルロースエーテル系)を使用した珍しい実績です。
港湾内の防波堤工事のため、プラント船にてコンクリートを製造してポンプ施
工を行ないました。呼び強度24N/平方ミリメートル、スランプフロー55±
5cm、空気量4%以下、単位容積質量1900~1950Kg/立方メートル
の厳しい設計条件でしたが、本年7~8月にかけて約600立方メートルが問
題なく施工されました。
(6)多摩大橋上部工にて軽量2種コンクリート使用
多摩川を渡り八王子と昭島を結ぶ多摩大橋の歩道部分の嵩上げに軽量2種コン
クリートが使用されました。コンクリートの打設は7月に行われました。規模
の小さな橋梁では、嵩上げに軽量コンクリートを使用することは時々あります
が、この規模での嵩上げに軽量2種コンクリート使用というのは珍しい使用例
ではないでしょうか。
工事概要
発注:東京都建設局 施工:(株)ピーエス三菱
軽量コンクリート使用量:約420立方メートル
多摩大橋は現在、1965年竣工の既存橋が架かっていますが、すぐ隣に新橋の架
設工事が行われています。新橋も既存橋とほぼ同規模ですが、大きな赤いアー
チが特徴の橋梁です。既存橋梁の方は幅が狭く、歩行者の通行は怖いものがあ
りましたが、新橋の方は歩道も十分広いため、安心して通行できます。
▲▲▲ トピックス ▲▲▲
(7)H19年度 日本建築学会全国大会
平成19年度 日本建築学会全国大会が8/29~31の3日間、福岡大学において開催
されました。軽量骨材を用いた研究発表は6件ありましたが、そのうち東京理科
大学の清水教授による「人工軽量骨材のアルカリシリカ反応性判定試験方法の策
定に関する研究 ―ミニコンクリートバーによる早期判定方法の提案―」につい
て取り上げます。この研究はモルタルバーサイズ(40×40×160mm)のコンクリート
供試体を用いて、早期判定試験方法を提案し、人工軽量骨材に適応するASR判定試
験方法を策定するための研究です。この試験方法により、安全且つ簡易な人工軽
量骨材のASR早期判定試験が可能であることが述べられています。
詳細につきましては、日本建築学会 2007年度学術講演梗概集を参照下さい。
また、人工軽量骨材のアルカリシリカ反応につきましては技術資料の年内完成を
目指し、ALA協会で現在作成中です。
▲▲▲ 話 題 ▲▲▲
(8)軽量骨材の出荷動向
軽量コンクリートは主に鉄骨(S)造の床や壁あるいは鉄骨コンクリート(SRC)造の
躯体に使用されます。
そこで、国土交通省の建築着工統計から、前年度の着工床面積(S+SRC、百万平方
メートル)と生コン向けALA出荷高(千立方メートル)の比(×10マイナス4乗
立方メートル/平方メートル)の推移を見たものを下表に示します。表には経済
調査会調べのH型鋼価格(平成12年を10とした指数)の推移も加えました。これ
によれば、平成15年~16年の鋼材価格急騰時には軽量コンクリートの使用割合が
大幅に低下したことが読みとれます。
平成 11年 12年 13年 14年 15年 16年 17年 18年
着工床面積 85.6 85.5 86.1 76.6 72.4 73.8 76.8 74.8
生コン向け出荷量 345 278 405 315 254 198 218 228
上の床面積との比 40.3 32.5 47.0 41.1 35.1 26.8 28.4 30.5
H型鋼価格指数 10.0 10.9 11.5 13.9 22.2 23.5 23.3
▲▲▲ ライトの散歩 ▲▲▲
(9)上野近景
台東区は、下町の歴史のなかで育まれてきました、技と伝統を今に伝える優れた
技能を持っておられる方がたくさんいます。
区では、こうした方々を台東区優秀技能者として表彰されています。
昨年度は、地場産業部門として3名(袋物、鼻緒、金・銀器)、伝統的産業部門
として5名(木彫刻、版画彫師、江戸刺繍、表具)の方々が表彰されました。
上野駅前から浅草通りを散策してみますと、まず仏神具問屋街があり、菊屋橋の
左通りに合羽橋道具街や鍋かぶり地蔵などがあります。さらに浅草通りを進みま
すと世界の太鼓を音で体感できる太鼓館を経て浅草寺の雷門に至ります。意外と
身近なところで匠の技との出会いがあります。
●ALA協会からのご案内
“”“”“ ALAの生産・出荷/平成19年7月度 ”“”“”
G(粗骨材) S(細骨材) 合計 (単位:立方メートル)
生産量 22,953 1,073 24,026
出荷量 17,210 876 18,086
用途別出荷構成 生コンクリート 65.1 %
プレキャストコンクリート 29.5
その他 5.4
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●軽量コンクリートに関する技術資料を発行しております。
ご希望の方は、http://suites.is-assoc.co.jp/~ala/ をクリックし、開きました
ら垂れ幕の「活動内容」をクリックして、技術資料インデックスをご確認ください。
ご希望の方にはお送りします。E-mail:ala@chive.ocn.ne.jpにてお知らせ下さい。
◎ご意見お聞かせください。(配信停止希望連絡等含む)
E-mail:ala@chive.ocn.ne.jp
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人工軽量骨材(ALA)協会
東京都台東区上野1丁目12番地2号 亀田ビル3F
TEL/FAX 03-3837-0445 〒110-0005
http://www3.ocn.ne.jp/~ala/
E-mail: ala@chive.ocn.ne.jp
ARTIFICIAL LIGHT-WEIGHT AGGREGATE ASSOCIATION
ALA協会員社(URL)
宇部興産株式会社 http://www.ube.co.jp
住友大阪セメント株式会社 http://www.soc.co.jp
太平洋マテリアル株式会社 http://www.taiheiyo-m.co.jp
日本メサライト工業株式会社 http://www.mitsui-kinzoku.co.jp/group/mesalite/
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