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ALAメールマガジン

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2006/11/01   ALA通信クラブ 25号   人工軽量骨材(ALA)協会
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          *フォントは等幅フォントをお使い下さい。
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○このご案内は、ALA協会の人工軽量骨材に関するメール配信サービスにご了承
いただいている方や、弊協会活動にご理解・ご指導・ご協力を賜っている方々に
 お送りしております。
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INDEX
建築分野:   (1)豊洲センタービルアネックス完成
   (2)ラゾーナ川崎プラザ完成
   (3)ミッドランドスクェア完成
   (4)商業施設に膨張軽量コンクリート採用
土木分野:  (5)サンドイッチ床版における軽量高流動コンクリート
トピックス: (6)東京ミッドタウン見学会
 (7)建築構造展
 (8)人工軽量骨材に関する話題
 (9)天然軽量骨材について
ライトの散歩:(10)上野近景
       (11)今日のできごと
ひとりごと:
ALAからのご案内:
     
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▲▲▲ 建築分野 ▲▲▲

(1)豊洲センタービルアネックス(仮称TAビル)完成(2006.8.30竣工)
   東京都江東区の豊洲開発計画の玄関口に新たなオフィスビルが誕生しました。
   西側には92年に竣工した37階建ての豊洲センタービルが隣接しており、20年前
   から構想されていたツインタワーがこれで完成しITをはじめとする21世紀の都
   市型成長産業が集まるビジネスエリアが出来上がりました。
   今年は豊洲の町開きの年で、次々と新しい施設が開業を迎え街が様変わりして
   います。
    設計:NTTファシリティーズ、日本設計、アール・アイ・エーJV
    施工:鹿島・清水・大林・大豊JV
    規模:地下SRC・RC造 地上S造  地下2階、地上33階
    軽量コンクリートは2階以上の床スラブに使用されました。

(2)ラゾーナ川崎プラザ(川崎駅西口プロジェクト)完成(2006.9.25竣工)
   「ラゾーナ川崎プロジェクト」のうち商業施設が竣工しました。
   「大屋根に囲まれた街」をコンセプトに、約170mの大屋根と列柱を冠したモー
   ル形式広場を取り囲むように、高級ブランド店舗などが配置されています。駅
   に直結した緑の多い開放的で便利な空間から、新しいライフスタイルを提供
   し、商業施設に住宅や市民ホールなども併設した魅力ある街に生まれ変わり
   ます。
    設計:山下設計とスペイン出身のリカルド・ボフィル氏
    施工:清水建設
    規模:S造 地下1階地上6階建て  延べ17万4千平方メートル 300店舗
    軽量コンクリートは2階以上の床スラブに使用されました。

(3)ミッドランドスクエア(豊田毎日ビル)
   JR名古屋駅前の豊田ビルと毎日ビル跡地にミッドランドスクエア オフィスタ
   ワーが完成しました。地下6F、地上47F、商業棟も合わせた延べ床193,450平方
   メートルです。高さ247mは中部地区一の高さとなります。構造はS造、一部
   SRC・RC造で、高層地上部の床スラブには建物自重の軽量化を目的として
   軽量コンクリート(1種)が使用されました。「五重塔の心柱」に例えられ
   る「背骨」がビルの中心を貫く構造となっており、13m四方の中空の鋼板チュー
   ブは、厚さ16mm~9mmの鋼板で出来ています。この強靭な構造と更に、三層
   に設けた制振装置を備え、国内トップクラスの耐震性能を有しています。名古
   屋駅前は、当ビル以外にも既存のセントラルタワーズ、建築中の名古屋ルーセ
   ントタワー、スパイラルタワーズ等高層建築が立ち並ぶことになります。経済
   的にも好況な日本の「ミッドランド」のランドマークとなりそうです。

(4)商業施設に膨張軽量コンクリート採用
   大阪府松原市にサンプラザ三宅店(スーパーマーケット)が建設されました。
   2階建ての延べ床面積12,000平方メートルの鉄骨構造であり、1・2階が店舗で屋
   上階は駐車場となっています。軽量コンクリートは、広い床面積のロングスパ
   ン店舗の自重を軽くする目的で、2階、屋上階スラブに1,200立方メートル使用
   されました。また、屋上駐車場のスラブでは、乾燥収縮によるひびわれ抑制対
   策(漏水防止)のため膨張材も併用されました。軽量コンクリートの乾燥収縮
   ひずみは、普通コンクリートよりも小さいことは23号(2006/07/01配信)で
   お知らせしましたが、併用することでひびわれ抑制相乗効果が期待されます。
   昨今、構造物の軽量化とひびわれ抑制対策を目的とした膨張軽量コンクリート
   の採用は増えてきています。

▲▲▲土木分野 ▲▲▲

(5)サンドイッチ床版における軽量高流動コンクリート
   サンドイッチ床版は、上下の鋼板にコンクリートを充填し複合床版とすること
   で長支間(6m~15m)に対応できます。サンドイッチ床版は通常のPC床版の約
   1/3~1/2の工期で済み、鋼殻パネル状態で重車両の通行も可能となる工法です。
   上部工の重量を軽量化する際、鋼殻パネルに軽量高流動コンクリートを充填し
   てなる鋼・コンクリート合成床版とすることで対応します。
   一般的なコンクリートの配合は、呼び強度:30N/mm2、目標スランプフロー:
   60±5cm、目標空気量:4.5%、Gmax:15mm、水セメント比:40%、細骨材率:
   50%であり、使用材料はセメント、膨張材、軽量粗骨材、増粘剤および高性能
   減水剤です。
   最近の主要な施工実績として仏生寺川橋上部工事、宇多川橋床版が挙げられま
   す。仏生寺川橋上部工事では、コンクリート施工量は約550立方メートルであり、
   寒中工事の中大きな問題はなく施工を行うことが出来ました。同様な事例が全
   国展開されております。

▲▲▲ トピックス ▲▲▲

(6)東京ミッドタウン 見学会に参加して
   日本建築仕上学会の主催による見学会が9月6日午後行われました。
   工事統括所長から工事全体の説明を受けた後、所内を順次見学しました。
   当計画は、東京都港区の旧六本木防衛庁跡地に、複数特定会社が、オフィス、
   ホテル、住宅、商業等の複合開発を行いました。周辺は、大使館や外国人居住
   者の多い国際性豊かなエリアであり、国際都市東京の新しい価値創造の舞台と
   して「東京ミッドタウン構想」をテーマに世界中から様々な人や企業が集まり、
   活動、交流する場所を目指しておられます。曲面を取り入れたり、障子の格子
   状をデザインした和風調等、各所に工夫を凝らした構造になっており大人が楽
   しめる街並みを狙っているとのことです。隣には六本木ヒルズがそびえていま
   すが、競争するのではなく、共存、共栄を図り相乗効果により共に発展を目指
   しています。
   規模は、A棟54F、B棟25F、C棟29F、D棟8F、E棟、G.H棟で構成されてお
   り、12月の完成を目指しております。A棟は都内で最も高いビルとなります。
   因みに、軽量コンクリートは約4万立方メートル使用されました。

(7)建築構造展
   去る、8月18日~20日、日本建築構造技術者協会(JSCA)中部支部の主催で「構
   造展」が開催されました。「つたえる・・建築構造技術者のおもいと夢・・」
   をメーンテーマとして、鉄鋼・計画・木質系・地盤・コンクリート系・免振制
   振の6ワーキンググループ毎に工夫を凝らした展示物が出展されていました。
   人がぶら下れる鉄骨のフレームのような大掛かりなものから、液状化の体験、
   子供が参加できる工作等、幅広い展示物があり、老若男女問わず活況でした。
   その中で、コンクリート系部会の展示として「比重の違うコンクリート」の展
   示がありました。来場者は、軽量・普通・重量・ALCのコンクリートキューブ
   を実際に持ち上げて重量の違いを体感していました。一般の来場者からは、各
   コンクリートの用途の違いについての質問等が出ました。軽量コンクリートの
   事を、一般の方にも少し理解してもらえたのではと思います。

(8)人工軽量骨材に関する話題
   建築学会及び土木学会年次大会における軽量コンクリートの動向
   9月7日~9日に神奈川大学において、日本建築学会学術講演会が行われました。
   軽量骨材を用いた研究発表は、軽量コンクリートに関して8件、アルカリ骨材
   反応に関して1件、床衝撃音に関して3件ありました。ALA協会からは人工軽
   量細骨材を用いることにより自己収縮が低減できる内容に関して発表を行いま
   した。また、9月20日~22日に立命館大学において、土木学会年次学術講演会
   が行われました。ALA協会では人工軽量骨材の様々な利用方法や利点があるこ
   とに関してPRを行ないました。本年度の発表は「補修・補強」「短繊維補強コ
   ンクリート」「非破壊試験方法」「アルカリ骨材反応」「連続繊維補強コンク
   リート」「耐久性一般」に関する発表が多く、現在の土木業界の動向が伺えま
   した。

(9)天然軽量骨材について
   天然に得られる軽量骨材は、ほとんどが火山の噴出物です。産地は全国の火山
   周辺(大島、富士、新島、榛名、浅間、桜島、十和田、駒ケ岳など)にあり、
   密度は産地により0.7~1.9程度と様々です。天然軽量骨材コンクリートの構造
   物への使用は、関東大震災後に注目されるようになりましたが、戦後にいたる
   まで、著しい発展はみられませんでした。本格的な構造物への適用は、昭和25
   年から10年間に建築研究所指導の下で建設された建物が60数件あり、旧都庁舎
   にも使用されています。天然軽量骨材コンクリートは、現在の人工軽量骨材コ
   ンクリートに比べ、軽量化できるものもありましたが、全体的に強度レベルは
   低いものでした。このため、人工軽量骨材の普及に伴い、年々使用量が減少し、
   現在ではコンクリートブロックに使用される程度となっています。
                 (参考資料「軽量コンクリート」笠井芳夫/編)


▲▲▲ ライト(ALA)の散歩 ▲▲▲

(10)上野近景・文化財ウォッチング
   鰐口(ワニグチ)は寺社の軒先につるされた梵音具(ボンオング:楽器)で、
   形が鰐の口に似ていることからその名があるとのことです。
   上野寛永寺の鰐口は、寛永16年(1639)江戸幕府の大老、酒井忠勝が東照社(後
   の東照宮)の薬師堂に奉納したものです。明治初年の神仏分離により薬師堂が
   取り壊されたため、以後は寛永寺に管理が移されました。
   両面式の鰐口で、作者は、江戸時代前期に活躍した鋳物師(イモジ)として著
   名な椎名兵庫由綱で、日光東照宮の造営にかかわるなど、幕府との関係も強く、
   江戸を代表する鋳物師でした。

(11)今日のできごと/10月31日のできごと
    1887年 工学院大学が創立
    1907年 初めての外国野球団がハワイから來日して慶応義塾大学と対戦
    1921年 憲兵隊が観兵式で写真撮影を初めて許可
    1940年 ダンスホールにも閉鎖命令が出る
    1952年 東京都に赤電話が設置される
    1960年 熱海峠で伊豆スカイラインの起工式が行われる
    1969年 日本記者クラブが結成される
    1994年 「湘南」ナンバーが誕生
    1994年 プロ野球のMVPにイチロー(21)と桑田(26)が選ばれる
                (参考資料「歴史データベース」on the Web)

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●ひとりごと
 先日、プロゴルフ観戦の機会があり総武カントリークラブに行って来ました。
 一度プロの豪快なドライバーと絶妙なアプローチを見たくて、又今回は史上初の兄妹
 同時優勝のチャンスが訪れ盛り上がっており応援も兼ね出かけ、宮里勇作の最終組
 に期待を込めてついて回りました。前半は何度かバーディーチャンスもありました
 が、パットが入らず我慢のゴルフでしたが、9番ホールでダブルボギーを打ち後半は
 大崩して、結局トップと10打差の10位タイに終わりました。一方、藍ちゃんはアメ
 リカ帰り初戦とプレッシャーにも負けずキッチリ優勝しました。益々女子プロ人気
 が上がり、男子プロは外人選手に優勝をさらわれ、最後に元気をつけようとサイン
 会に並びましたが直前で打ち切られ散々な一日でした。最近は女性が強くなったと
 言われていますが、その通りになり非常に悔しい思いをしています。「弱きもの汝
 の名は女なり」と言われた有名な台詞も死語になりつつあります。男性陣も今後の
 頑張りと奮起を期待してこれからも応援をしていこうと思っています。


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●ALA協会からのお知らせ                        

 “”“”“ ALAの生産・出荷/平成18年度 上期(4月~9月)”“”“”   
    G(粗骨材) S(細骨材)  合計 (単位:立方メートル)
生産量  153,117   7,878  160,995
出荷量  148,338   7,234  155,572
用途別出荷構成  生コンクリート      74.2 %
         プレキャストコンクリート 21.3
         その他           4.5

●軽量コンクリートに関する技術資料を発行しております。 
 ご希望の方は、http://suites.is-assoc.co.jp/~ala/ をクリックし、開きました
 ら垂れ幕の「活動内容」をクリックして、技術資料インデックスをご確認ください。
 最近発行したもの:ALA技術情報・土木編
          ALA技術情報・建築編
 ご希望の方にはお送りします。E-mail:ala@chive.ocn.ne.jpにてお知らせ下さい。

●人工軽量骨材と人工軽量骨材コンクリートに関する話題を提供し、皆様方に選択肢
 の一つの材料としてALAを加えていただきますように、活動を進めてまいります。

★ALA協会員社(URL)
 宇部興産株式会社      http://www.ube.co.jp
 住友大阪セメント株式会社  http://www.soc.co.jp
 太平洋マテリアル株式会社  http://www.taiheiyo-m.co.jp
 日本メサライト工業株式会社 http://www.mitsui-kinzoku.co.jp/group/mesalite/
 三菱マテリアル株式会社   http://www.mmc.co.jp

◎本通信クラブの配信停止をご希望の場合や、ALA協会に対するお問合せ・ご意見
 等はこちらに連絡下さい。
 E-mail: ala@chive.ocn.ne.jp

                     
◇◇**********************************◇◇
            
人工軽量骨材(ALA)協会
       東京都台東区上野1丁目12番地2号 亀田ビル3F
       TEL/FAX 03-3837-0445 〒110-0005
       http://www3.ocn.ne.jp/~ala/
       E-mail: ala@chive.ocn.ne.jp

       ARTIFICIAL LIGHT-WEIGHT AGGREGATE ASSOCIATION
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