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ALAメールマガジン

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2003/3/03 No.003   人工軽量骨材(ALA)協会
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○人工軽量骨材と人工軽量骨材コンクリートに関する話題を提供し、皆様方に選択肢
 の一つの材料としてALAを加えていただきますように、活動を進めてまいります。

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○ご案内
  
 ALA協会の所在は、東京都上野に位置しております。
 旧町名は「黒門町」と称し、黒門小学校や黒門町会の名称が名残となっております。
 上野公園・湯島天神・アメヤ横丁・秋葉原電気街が徒歩の距離にあります。
 受験シーズンは湯島天神に、桜は上野公園に、買い物はアメ横に、電気は秋葉原に
 と人波が多くありますが、浅草寺に足を延ばせば格別の風情に出会えます。

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▼▼▼ 建築分野 ▼▼▼

□六本木ヒルズ

 東京都港区六本木六丁目に、丸の内・汐留シオサイトに続いて、新しい東京の顔
 「六本木ヒルズ」が誕生します。
 約11ヘクタールの区域に全10棟・総延べ床面積約73万平方メートルが建設され、事
 務所・マンション・放送センター・劇場が融合した文化都市として4月に竣工が予
 定されております。
 生コンクリートは2000年秋から2002年8月の間に約55万立方メートル打設されてお
 ります。
 事務所棟は54階建て高さは238mで、軽量コンクリートが床に54,000立方メートル使
 用され、軽量骨材に換算しますと30,000立方メートルとなります。
 ホテル棟は21階建てで、軽量コンクリートが床に12,000立方メートルが使用され、
 軽量骨材に換算しますと、6,700立方メートルとなります。
 住宅棟にはSC梁と超軽量プレキャストカーテンウォール(比重1.40)に軽量コンク
 リートが使用されました。

■軽量コンクリートを使用して工事費を削減した低層建築物 

 高層構造物に軽量コンクリートを採用する例は多いですが、(株)椿本チエイン京田
 辺工場(京都府内)の鉄骨造4階建ての地上階スラブに軽量コンクリート(比重1.85)
 が採用されました。
 軽量化の主目的は(1)鉄骨使用量を低減し工事費の削減(2)梁のロングスパン化を
 図る事で室内空間の自由度を高めることであり、当初の目的通りにローコスト化が
 達成されております。
 詳細は、ホームページとALAニュースNo.4に紹介します。 


▼▼▼ 土木分野 ▼▼▼

■JR常磐新線

 橋梁の床版に軽量コンクリートが使用されております。
 学園,研究都市の「つくば」と「秋葉原」の58kmを45分で結ぶ新しい鉄道です。
 開業は平成17年の予定で、現在、江戸川橋梁、利根川橋梁等に軽量コンクリートが
 打設中です。


▼▼▼ ライト(ALA)の散歩 ▼▼▼

 建築構造物で最も高い所に使用されている人工軽量骨材コンクリートをご存知でしょ
 うか。横浜港の「みなとみらい21」の名所とも言われております「横浜ランドマーク
 タワー」です。
 地上296mにポンプ圧送され、軽量コンクリートの高所圧送最高記録でもあります。


▼▼▼ 技術情報 ▼▼▼

■アメリカ・ワシントン州の高架橋のオーバーレイを軽量コンクリートで敷設・施工し
 た事例(“ESCSI*”2001年度報告集より要約を抜粋)

 ポトマック川に掛かる高架橋のデッキスラブ拡幅工事(計2.44m拡幅)の延長部のオー
 バーレイに軽量コンクリートを採用した例。1941年度の仕様により新設された高架橋
 のデッキスラブを、死荷重が大幅増加することなく拡幅延長することが必要であった。
 対策として、オーバーレイに通常のアスファルトでなく軽量(舗装用)コンクリート
 を素材として用いた例が報告されている。結果として、橋の許容荷重にゆとりを持た
 せることが出来、活荷重許容値を低減させずに済んだ。(硬化コンクリート重量でア
 スファルト舗装と比較して35%低減に至る)

  *注)“ESCSI”(=Expanded Shale Clay and Slate Institute,
          日本語直訳:(世界の)膨張頁岩協会、
     加盟製造社所在:アメリカ・カナダ内製造メーカーが主、
     国内では人工軽量骨材(ALA)協会会員製造社:日本メサライト工業(株)、
     太平洋マテリアル(株)が加盟

■海外情報【舗装用コンクリートの軽量化の現状】

 上記実例の補足として、“ESCSI”では、舗装部材に軽量コンクリートを使用すると、
 (1)車のブレーキが効き安全性が向上(2)透水性が高く道路の排水性が良好となる
 (3)舗装部に破片が生じた場合のウインドシールドに飛散・衝突した際に被害が少な
 い、というメリットについて報告が有ります。ちなみに、欧米では軽量コンクリート
 を舗装に使用した実績が年間6,400km(1990年報告)に至ったという報告も有ります。
 (ESCSI報告資料より)

■高強度軽量コンクリートを用いた研究

 圧縮強度が60Mpa程度の高強度軽量コンクリートを用いたPC部材のせん断載荷を実施し、
 人工軽量骨材の使用が部材のせん断強度に及ぼす影響が調査されています。
 その結果、プレストレスの導入により軽量コンクリートのせん断強度低下をカバーで
 きることが明らかとなりました。
 (コンクリート工学論文集 第14巻第1号 2003年1月に報告されています)

■構造用軽量コンクリート骨材JIS改正動向

 JISA5002は、2002年に改正原案作成委員会(委員長:友澤史紀北海道大学教授)が構
 成され、消費者、中立者及び生産者の3者にて意見審議を行い、規格の明確化・関係
 規格との整合性・骨材品質の見直し・使用者の利便性の向上を主な改正案として提案
 され、2003年度に改正告示される予定です。

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■新刊紹介

 【軽量コンクリート】笠井芳夫(日本大学名誉教授)編が技術書院から出版されまし
 た。「各種の軽量骨材および軽量コンクリートについて、その開発の歴史から今日ま
 で蓄積された研究のデータを系列的に網羅し、原料・製造・性質等を記述。現時点で
 まとめうる、軽量コンクリートに関する最も貴重な資料である」と紹介されておりま
 す。

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       ~~~~~ ALAの出荷/2002暦年 ~~~~~

 合  計 526,236  粗骨材 466,733  細骨材 59,503 (立方メートル)
 前年度比  100.0        95.9       151.8 (%)
 1~6月 280,757      256,477      24,280 (立方メートル)
 7~12月 245,479      210,256      35,223 (立方メートル)

      生コンクリート向け プレキャスト向け  その他
 需要別     354,160      37,228     34,850* (立方メートル)
 構成比      67.3       26.1       6.6 (%)
 前年度比     94.7       94.9      461.0* (%)
     
   *前号にて紹介しました,静岡空港工事向けの細骨材が殆どを占めます.
  
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■軽量コンクリートに関する技術資料を発行しております。
 各々の目次は下記URLをご覧下さい。
 ご希望の方は、お名刺を拡大してFAX(03-3837-0445/TEL)、
 もしくは、URLのメールにてご連絡下さい。

■ホームページを更新しております
 「技術情報」に
     7.軽量コンクリートの特長
     8.軽量コンクリートの耐久性
     9.軽量コンクリートの自己養生性
 「活動内容」に
     技術資料No.14「鋼繊維補強軽量コンクリート床版(SFLRC床版)設計施工
             マニュアル」

★ ALA協会員社
               URL
 宇部興産株式会社 http://www.ube.co.jp
 住友大阪セメント株式会社 http://www.soc.co.jp
 太平洋マテリアル株式会社 http://www.taiheiyo-m.co.jp
 日本メサライト工業株式会社 http://www.mitsui-kinzoku.co.jp/group/mesalite
 三菱マテリアル株式会社 http://www.mmc.co.jp


◎ ALA協会に対するお問合せ・ご意見等はこちらに連絡下さい。
E-mail: ala@chive.ocn.ne.jp


◎ 本メールの配信停止をご希望の場合には、下記URLの「ALA通信クラブ」の
ページから、お手続きくださいますようお願いします。
   http://www3.ocn.ne.jp/~ala/

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               人工軽量骨材(ALA)協会
               東京都台東区上野1丁目12番地2号 亀田ビル3F
               TEL/FAX 03-3837-0445 〒110-0005
               http://www3.ocn.ne,jp/~ala/
               E-mail: ala@chive.ocn.ne.jp

          ARTIFICIAL LIGHT-WEIGHT AGGREGATE ASSOCIAION      
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