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ALAメールマガジン

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2005/11/01   ALA通信クラブ 19号   人工軽量骨材(ALA)協会
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           *フォントは等幅フォントをお使い下さい。
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○このご案内は、ALA協会の人工軽量骨材に関するメール配信サービスにご了承
 いただいている方や、弊協会活動にご理解・ご指導・ご協力を賜っている方々に
 お送りしております。

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INDEX
  建築分野:  (1)東京ビルディング竣工
         (2)銀座三井ビルディング竣工        
         (3)PCB廃棄物処理施設が稼動開始
         (4)アーバンネット名古屋ビル竣工                     
  トピックス: (5)軽量コンクリートの耐磨耗性
         (6)人工軽量骨材を取り巻く話題 
  寄稿:    (7)コンクリート神話に一言・骨材資源工学会
  ライトの散歩:(8)上野近景
    (9)11月1日のできごと
  ひとりごと:     
  ALAからのご案内:
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▲▲▲ 建築分野 ▲▲▲ 
 
(1)東京ビルディング竣工
    東京・丸の内地区再開発の一環事業として建設が進められていました、旧東
    京ビルの建て替え工事が10月に完成しました。新たな東京ビルディングとし
    て生まれ変わり、JR東京駅南口と有楽町駅の結節点のランドマークにふさわ
    しい斬新なデザインと21世紀の高性能オフィスを備えています。S造地下4階
    建地上33階、延べ床面積約15万平方メートル、1階~3階がショッピングとレ
    ストラン、4階~33階がオフィスになります。2階以上の床スラブに軽量コ
    ンクリートが使用されました。
    計画にあたっては我が国で初めて特定容積率適用区域制度を活用し、土地の
    有効活用を図っています。
      設計:三菱地所設計 施工:鹿島建設 

(2)銀座三井ビルディング竣工
    東京・銀座8丁目で建設を進めていました、オフィスとホテル複合のビルが
    9月に竣工しました。S造地下2階地上25階、延べ50,246平方メートル、1階~
    15階がオフィス、16階~25階がホテルになります。快適な執務空間を提供す
    るために約500坪(1,650平方メートル)の無柱スペースが実現しております。
    また、銀座地区では希少な敷地を有効活用するため、中央区の特定街区制度
    を活用しております。敷地の約半分が公開空地となっております。
    2階以上の床スラブとカーテンウォールに軽量コンクリートが使用されました。
      設計:松田平田設計 施工:三井住友建設、大成建設JV

(3)東京PCB廃棄物処理施設が11月から稼動開始
    通信クラブ昨年11月号に報告しました、東京PCB廃棄物処理施設(S造5階建
    て延床面積約37,000平方メートル)は埋立地で軟弱地盤という立地条件のた
    め2階以上の床スラブと機械基礎に軽量コンクリート2種(ρ1.65/7,000立方
    メートル)が使用されています。膨張材や収縮低減剤を使用していないにも
    かかわらず、ひび割れの発生が全くない仕上がり状況が確認されております。

(4)アーバンネット名古屋ビル竣工
    変貌著しい名古屋の景観に、新たな名所が華を添えることになりました。9
    月28日に竣工式を迎えた、アーバンネット名古屋ビルがそれです。同ビルは、
    地下は3階で一体ですが、地上部は22階のオフィス棟と、3階の店舗棟の
    2棟で構成されています。
    オフィス棟は、およそ2,000平方メートルの無柱空間により、レイアウト自由
な事務空間を確保し、充実した通信インフラも兼ね備えています。外壁は、
凹凸のある自然石打ち込みPCaカーテンウオールが採用されています。モス
グリーンを基調とした色合いのため、高さに似合わぬ落ち着きを感じます。
周囲の地上大部分が、緑豊かな公開空地として開放され、出入りする人達の
心を和ませています。
    一方、店舗棟は、別名ブロッサを冠し、ハイセンスなインテリアショップや
    レストランが入居しています。外壁はガラスとメタルで構成され、オフィス
    棟とは対比的なおしゃれ感を醸し出しています。サンクンガーデンとして地
    上階の一部が開口されているため、地下階へ光が差し込まれ、地下でランチ
    を楽しむ人達に太陽の恵みを与えてくれるようです。市民やビジネスマンの
    心を癒す一種のオアシスとなっています。地下階は、セントラルパークへ地
    下通路で直結され、雨天時などでも支障のない通勤が可能となっています。
    なお、2棟とも入居テナントが、全室満室でオープンしています。なお、軽
    量1種コンクリートが床スラブとPCa外壁に使用されております。
      設計;NTT都市開発、大成建設、日総建、NTTファシリティーズ 
      施工;大成建設・共立建設・第一ヒューテックJV 

▲▲▲ トピックス ▲▲▲

(5)軽量コンクリートの耐磨耗性
    倉庫の床や立体駐車場の車路などに使用されるコンクリートには耐摩耗性が
    要求されます。軽量コンクリートは骨材自身が砕石などの天然岩石にくらべ
    弱いことから、磨耗し易く思われ、このような部位への採用が見送られるケ
    ースがあります。当協会ではASTM C779「水平なコンクリート表面の耐磨耗
    試験方法」(試験体打設面に研磨材を散布しながら、直径6cmの円盤3ヶを
    280rpmでドーナツ状に回転させ、磨耗深さを測定する)を実施し、普通コン
    クリートと軽量コンクリートの比較を行いました。その結果、同一水セメン
    ト比においては、軽量コンクリートの方が磨耗しにくいという結果(磨耗深
    さは軽量1.0に対し普通1.2)が得られました。(試験体は打設直後から湿度
    80%の気中養生を行いましたが、軽量コンクリート特有の自己養生効果によ
    り、普通コンクリートよりも表面部分が硬くなったものと推測されます。)
    詳しい試験内容や自己養生効果に関する文献なども含めた報告書を用意して
    おります。ご希望の読者には送付しますのでお知らせ下さい。
    また、ホームページ
    http://suites.is-assoc.co.jp/~ala/gijutu/gijutu/gijutu_08.htmlに耐磨
    耗性を含めた、軽量コンクリートの耐久性について紹介しております。ご参
    照下さい。

(6)人工軽量骨材を取り巻く話題(H17年度土木学会全国大会)
    平成17年度土木学会全国大会が9/7~9の3日間、早稲田大学において開
    催されました。ここでは第V部門(コンクリート)に関して人工軽量骨材に関
    する研究テーマを取り上げて、学協会での研究動向を示します。平成17年度
    における発表内容の構成は、4セッション*(アルカリ骨材反応、非破壊試
    験法、耐久性一般)、3セッション(副産物利用・再生材料、連続繊維補強コ
    ンクリート、耐震)、2セッション(維持管理、防食、鋼材腐食、塩害、再生
    コンクリート、リサイクル、耐火性、新材料・新工法)の順になっており、
    耐久性、維持管理に関する研究内容が多いことがわかります。人工軽量骨材
    に関する発表内容は、アルカリ骨材反応:2件、フレッシュコンクリート:
    1件、ポンプ圧送性:1件、曲げ・せん断耐力:5件、超音波伝播速度:1
    件でした。繊維補強により曲げ・せん断耐力を向上させる研究内容が目立ち
    ました。今後も様々な学協会における研究動向を随時紹介する予定です。
    注)*1セッション:6~8件の発表

▲▲▲ 寄稿 ▲▲▲

(7)コンクリート神話」に一言
                   骨材資源工学会 理事 岩崎 孝 氏
    コンクリートの強度(堅硬性に対する総括的表現として)は、骨材(砂利)
    によってきまる、と考えられている人は意外に多い。そのためか、かつて某
    所に高層ビルのハシリと目された某大学の校舎が出現した時、「何時ツブレ
    ルか」が話題となった(そうである)。硬いコンクリートは硬い骨材である
    という「神話」が流布されていた時代であれば、当然のことであった。
    コンクリートにおける骨材の役割リ、これは大別して2つになると思う。1
    つは所謂「増量(容)材」、他の1つは「攪拌助材」である。前者について
    は、高価なセメントはできるだけ減らしたいという人情から「粒度分布」が、
    後者は粘性の高いセメントミルクを十ニ分に混合・攪拌し、化学的粘着力を
    高めるには、粘性に負けない「硬さ」と「粒形」が必要である。
    コンクリート強度はセメントの量(水・セメント比)及び「養生の質」によ
    ってきまる。破壊したコンクリートの断面観察において、粗骨材部分が破断
    している標本に接したことは、少なくとも今日までは無い。                       

▲▲▲ ライト(ALA)の散歩 ▲▲▲    

(8)上野近景
    色々の秋に因んで、当所からの散策コース上野のお山をご案内します。
    何と、芸術・文化に関する施設がこれほど多いとは(筆者の教養の無さが暴
    露)。   
    羅列してみますと、国立西洋美術館・東京藝術大学美術館・東京都美術館・
    上野の森美術館・東京国立博物館・国立科学博物館・東京藝術大学奏楽堂・
    旧東京音楽学校奏楽堂・東京文化会館そして下町風俗資料館に彰義隊墓資料
    館ご存知西郷どんの銅像にも挨拶できます。束ねる日本学士院と日本芸術院
    も位置しております。それぞれの趣味や好みでジックリと秋を感じられては
    いかがでしょうか。 
 
(9)11月1日のできごと
    
   1893年 明治座の開場式
   1907年 室蘭に初の民間製鐵所の日本製鋼所が設立
   1913年 東京の陸軍戸山学校で第1回陸上競技選手権大会が開催
       アメリカで初のガソリンスタンドが開業
   1922年 旭川―稚内間が全通し鉄道が最北端に到達
   1925年 東北本線神田―上野間の高架線が開業し山手線電車の環状運転開始
   1929年 初めての天覧早慶戦野球試合
   1948年 教育委員会が発足
   1951年 アメリカ・ネバダ州で核攻撃実験
   1952年 アメリカがエニウェトク環礁で世界初の水爆実験
   1957年 日本原子力発電会社が発足
   1961年 新国立国会図書館オープン
   1982年 アメリカで初の日本車生産操業を開始
   1995年 新交通システムゆりかもめが開業
                                    
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● ひとりごと                              
   我が家は築37年の公団住宅。床スラブの厚さも最近のマンションに比べて格段
   に薄い。たぶん13~14cm程度だろう。真上の住戸には6歳4歳2歳の3人の子供
   がいて走りまわったり転んだりする音が結構聞こえる。それでも夜9時以降は静
   かになるし素性のわからない人物が住んでいるよりは安心だ。最近の新築分譲
   マンションの標準的なスラブ厚は22cm程度らしい。ここまで厚いと逆に些細
   な音が気になりそうだ。床スラブ17cmでも軽量コンと普通コンで遮音性にほ
   とんど差がないことは建設大臣のお墨付きだそうな。遮音性を理由に軽量コン
   を毛嫌いする設計者にはその違いがはっきりわかるのだろうか。

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● ALA協会からのご案内
  
  〇ALA技術資料・16『軽量コンクリートの遮音性能』を発行しております。
                                     
  〇ALA通信クラブ18号で紹介しました「鉄骨造大型店舗の経済設計/スラブに軽
   量コンクリートを使用する場合の経済性」を、別刷りパンフレットにしました。
   
  資料ご希望の方にはお送りします。
  E-mail:ala@chive.ocn.ne.jpにてお知らせ下さい。

  〇JISA5308レディーミクストコンクリートの、軽量コンクリートのJISマーク表
   示認定工場リスト(日本規格協会調査)を抜粋しまして用意しております。
   ご希望の方はお知らせ下さい。後日お送り致します。
                                   

“”“”“ ALAの生産・出荷/平成17年上半期 ”“”“”

       G(粗骨材) S(細骨材)  合計 (単位:立方メートル)
   生産量  143,391   13,011  156,402
   出荷量  153,976   7,989  161,965            
  用途別出荷構成  生コンクリート      68.8%
           プレキャストコンクリート 25.7%
           その他           5.5%
         ~~~~~~~~~~~~~~~~~

●人工軽量骨材と人工軽量骨材コンクリートに関する話題を提供し、皆様方に選択肢
 の一つの材料としてALAを加えていただきますように、活動を進めてまいります。

         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

●軽量コンクリートに関する技術資料を発行しております。
 各々の目次は下記URLをご覧下さい。
 ご希望の方は、URLのメールにてご連絡下さい。

★ALA協会員社(URL)
 宇部興産株式会社 http://www.ube.co.jp
 住友大阪セメント株式会社 http://www.soc.co.jp
 太平洋マテリアル株式会社 http://www.taiheiyo-m.co.jp
 日本メサライト工業株式会社 http://www.mitsui-kinzoku.co.jp/group/mesalite/
 三菱マテリアル株式会社 http://www.mmc.co.jp

◎本通信クラブの配信停止をご希望の場合や、ALA協会に対するお問合せ・ご意見
等はこちらに連絡下さい。
 E-mail: ala@chive.ocn.ne.jp

                     
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人工軽量骨材(ALA)協会
       東京都台東区上野1丁目12番地2号 亀田ビル3F
       TEL/FAX 03-3837-0445 〒110-0005
       http://www3.ocn.ne.jp/~ala/
E-mail: ala@chive.ocn.ne.jp

       ARTIFICIAL LIGHT-WEIGHT AGGREGATE ASSOCIATION

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