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2005/07/01 ALA通信クラブ 17号 人工軽量骨材(ALA)協会
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*フォントは等幅フォントをお使い下さい。
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○このご案内は、ALA協会の人工軽量骨材に関するメール配信サービスにご了承
いただいている方や、弊協会活動にご理解・ご指導・ご協力を賜っている方々に
お送りしております。
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INDEX
建築分野: (1)前田建設工業関西支店新社屋ビル竣工
土木分野: (2)歩道のかさ上げに軽量コンクリート使用
トピックス: (3)焼き砂を六本木に使用
(4)軽量コンクリートの熱特性
(5)世界の軽量コンクリート
ライトの散歩:(6)箒銀杏
(7)上野近景
(8)7月1日のできごと
ひとりごと:
ALAからのご案内:
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▲▲▲ 建築分野 ▲▲▲
(1)前田建設工業関西支店新社屋(MKD-10大阪ビル)竣工
2004年12月に前田建設工業関西支店の新社屋となったMKD-10大阪ビルが、
大阪・船場に完成しました(設計:安藤忠雄建築研究所・前田建設工業)。
建物外観はガラスのボックスが空中に浮かんでいるようなイメージで計画
され、構造はガラス素材の透明感を最大限生かすため、斜柱、ブレースを
積極的に用いて、極力タイトになるよう考えられています。建物はS一部
SRC造、地下1階地上12階で、10階以上のスラブには、軽量コンクリート
1種が採用されました。また、設計については、昼光センサー・人感セン
サー照明制御、夜間電力使用による蓄熱システム、屋上緑化などが採用さ
れ、消費エネルギーを削減するとともに、制震構造の採用により耐久性・
安全性の向上が図られています。機能性・安全性・環境に心配られた新し
いオフィスビルです。
* (株)日刊建設通信新聞社より発刊された「建設通信新聞」2004.12.13
号の記事より引用させていただきました。
▲▲▲ 土木分野 ▲▲▲
(2)歩道部のかさ上げに軽量コンクリート2種使用
福井県にある一般県道本郷福井線の歩道部のかさ上げ部分に軽量コンクリー
ト2種(比重1.60)が使用されました。厳しい条件に晒される部位でしたが、
実質的には、軽量コンクリートは凍結融解抵抗性があり乾燥収縮も小さい特
長も考慮され採用に至りました。軽量コンクリートは冬場の使用になり、施
工にも細心の注意が払われました。元請、生コンプラントによる骨材の凍結
防止のための入念な対応がなされ、骨材のスチームによるプレヒーティング
なども実施され、冬場に拘わらず、ポンパビリティー、ワーカビリティーも
良好なコンクリートで施工されました。その結果、打設後の収縮等によるひ
び割れも見られませんでした。なお、表層部はアスファルトコンクリートに
よる仕上げが施され、耐摩耗性向上にも十分な配慮がなされています。
▲▲▲ トピックス ▲▲▲
(3)地下タンク充填用乾燥砂(焼き砂)に人工軽量骨材を使用
東京の新名所六本木ヒルズから北に600mの所に東京ミッドタウンプロジェ
クト(防衛庁跡地)工事が進んでいます。東京一の高さ(248m)となる超高
層複合ビルなど5棟が2007年3月の完成を目指しています。その内の、B.E棟
で非常用発電機の地下燃料タンク室充填用に、人工軽量骨材乾燥砂が使用さ
れました。人工軽量骨材乾燥砂は約1,100度で高温焼成して生産されている
ので水分を全く含んでおりません。また、他の乾燥砂と比べて格段に軽く
(約1トン/立方メートル)タンクおよび構造物に作用する荷重を軽減でき
ます。5棟の内、3棟(A.B.E棟)に軽量コンクリートが採用されました。
(4)軽量コンクリートの熱特性
今まで、軟弱地盤上の橋梁のフーチングなど、大断面構造物にも多く使用さ
れてきた軽量コンクリートですが、最近、また同様な用途で検討されるケー
スが増えてきました。このことから、当協会では、温度解析に必要な、断熱
温度上昇や硬化後の熱特性についての試験(大型の魔法瓶の様な装置で、試
験体の温度上昇や下降に合せて雰囲気温度を自動調整して温度を計測)を実
施しました。その結果、軽量コンクリート1種の最終断熱温度上昇量は、同じ
単位セメント量の普通コンクリートとほとんど同じ値(単位セメント量380
kgで53度)でした。また、セメントの種類による影響は、上記の普通セメ
ントを用いた軽量コンクリート1種と同様の配合条件下で上昇温度を比較す
ると、低発熱セメントを用いた場合は12~14度低下し、早強セメントを用い
た場合は7度ほど上昇する結果となりました。なお、熱特性については養生
方法を変えた場合のデータが得られております。詳しい結果をご覧になりた
い方は当協会E-mail: ala@chive.ocn.ne.jp にて、送付先をご連絡ください。
(5)世界の軽量コンクリート
ESCSI(世界の膨張頁岩)のホームページが刷新されましたので、ご参照下
さい。
軽量コンクリートを使用した建築構造物の他、大型土木構造物、排水材など
に使用した事例が豊富に表現されています。海外では既に1世紀もの間軽量
骨材が活用されています。
ESCSIホームページURL http://www.escsi.org/
構造物(建築・土木)施工事例(Structural)
http://www.escsi.org/New%20Web/Literature%20and%20Technical%20Docs.htm#Structural_Lightweight_Concrete
製品(Masonry)
http://www.escsi.org/New%20Web/Literature%20and%20Technical%20Docs.htm
▲▲▲ ライト(ALA)の散歩 ▲▲▲
(6)箒銀杏(ホウキイチョウ)
東京都渋谷区・都庁を臨めるところに、RC造分譲マンション(14階建て、7
階柱上階躯体に軽量ンクリート使用)が建設されています。その敷地の一画
に大きな銀杏の木があります。銀杏の木を少しはなれたところから見る
と、箒を逆さにたてたように見えるところから、箒銀杏と呼ばれております。
樹齢は約200年と推定されますが、近くを流れていた玉川上水によって育て
られてきたと考えられています。かつて渋谷区内には名のついた巨木、銘木
が数多くありましたが、都市化と戦災によって枯れてしまい、初代のものは
この箒銀杏だけとなったようです。
(7)上野近景
当協から歩いて5分足らず信号一つで「アメ横」です。風情は、年末の買い
物が出来ないほどの人波の風景でよくご存知かと思います。戦後、極度の食
料不足で悩む人々の自然発生的な闇市として誕生したのがアメ横の始まりで
す。海外引揚者を中心に海産物、芋アメ、菓子類等の食料品関係の業者が多
数入居して賑わい、さらに駐留米軍の放出物資を扱う業者も加わり、次第に
芋アメからアメリカのアメ横へと微妙に変化したとのことです。その後の復
興と共に町並みもバラックからビルにと様変わりしましたが、JRのガード下
はかなり以前の姿が残っております。ブラブラショッピングは如何でしょう
か。
(8)7月1日のできごと
715年 三河にマグニチュード6.6~7の地震
1859年 横浜港が開港
1876年 初の私立銀行・三井銀行が開業
1889年 東海道線が全線開通。新橋―神戸間20時間
1904年 タバコ専売法公布
1909年 横浜開港50年祭り
1913年 宝塚唱歌隊が結成
1924年 メートル法が実施
1931年 アフリカ横断鉄道が開通
1937年 東京―神戸間に特急かもめ運行開始
1946年 東京国電に婦人子供専用車が登場
1952年 羽田空港の接収が解除され東京国際空港として発足
1964年 山形空港が開港
1965年 名神高速道路が開通
1968年 電電公社がポケットベルの営業開始。 郵便番号制度が発足
1979年 ソニーがヘッドフォンステレオ・ウォークマンを売出す
1992年 山形新幹線が開業
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● ひとりごと
『オレオレに亭主知りつつ電話切る』(第18回第一生命サラリーマン川柳コンク
ール/第1位)我が男共の存在はこれほどまでに低下したものか。嘆かわしいも
のである。そこで、100位までを眺めてみますと、親父様の憂いが20%、女性上位
が18%、サラリーマンの嘆きが28%。何と2/3が地盤地下と言えましょう。『ま
かしとけきっと誰かがやるだろう』(同39位)ではなく、『何ひとつ助けてくれ
ないヘルプキー』(同28位)と愚痴らないで、『中吊りで世間の動きを勉強し』
(同100位)常にわが身を磨き、事に備えたいものです。
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〇ALA協会からのご案内
〇『鉄骨造 大型店舗構造部分直接工事費試算』を行い、軽量コンクリート使用
の場合に鉄骨量減少の経済性効果が確認できました。
大型店舗S造4階建てをモデルに、2階~R階スラブに普通コンクリートを使用
した場合と、建物重量の軽量化を図るために軽量コンクリート(1種γ=1.85)
を使用した場合における構造部分の工事費にどの程値差があるかを把握するた
めに試算したものです。現在精査中であり、まとまり次第皆様に報告させてい
ただく予定です。
〇ALA技術資料No.16『軽量コンクリートの遮音性能』を発行しました。
通信クラブに、住所登録をいただいております方には既にお届けしております
が、手違い等で技術資料未着の方には送付致しますので
E-mail: ala@chive.ocn.ne.jp に送付先をお知らせ下さい。
〇JISA5308レディーミクストコンクリートの、軽量コンクリートのJISマーク表
示認定工場リスト(日本規格協会調査)を抜粋しまして用意しております。ご
希望の方はお知らせ下さい。後日お送り致します。
〇ご連絡の内容は通信クラブに関する連絡以外には使用致しません。
“”“”“ ALAの生産・出荷/平成17年5月度 ”“”“”
G(粗骨材) S(細骨材) 合計 (単位:立方メートル)
生産量 18,252 1,562 19,814
出荷量 23,179 1,282 24,461
用途別出荷構成 生コンクリート 68.9 %
プレキャストコンクリート 26.7
その他 4.4
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●人工軽量骨材と人工軽量骨材コンクリートに関する話題を提供し、皆様方に選択肢
の一つの材料としてALAを加えていただきますように、活動を進めてまいります。
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●軽量コンクリートに関する技術資料を発行しております。
各々の目次は下記URLをご覧下さい。
ご希望の方は、URLのメールにてご連絡下さい。
★ALA協会員社(URL)
宇部興産株式会社 http://www.ube.co.jp
住友大阪セメント株式会社 http://www.soc.co.jp
太平洋マテリアル株式会社 http://www.taiheiyo-m.co.jp
日本メサライト工業株式会社 http://www.mitsui-kinzoku.co.jp/group/mesalite/
三菱マテリアル株式会社 http://www.mmc.co.jp
◎本通信クラブの配信停止をご希望の場合や、ALA協会に対するお問合せ・ご意見
等はこちらに連絡下さい。
E-mail: ala@chive.ocn.ne.jp
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人工軽量骨材(ALA)協会
東京都台東区上野1丁目12番地2号 亀田ビル3F
TEL/FAX 03-3837-0445 〒110-0005
http://www3.ocn.ne.jp/~ala/
E-mail: ala@chive.ocn.ne.jp
ARTIFICIAL LIGHT-WEIGHT AGGREGATE ASSOCIATION
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