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ALAメールマガジン

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2004/11/11  ALA通信クラブ 13号    人工軽量骨材(ALA)協会
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           *フォントは等幅フォントをお使い下さい。
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○このご案内は、ALA協会の人工軽量骨材に関するメール配信サービスにご了承い
 ただいている方や、弊協会活動にご理解・ご指導・ご協力を賜っている方々にお送
 りしております。

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INDEX

 建築分野:  (1)地下構造物上の建築物
        (2)廃棄物処理施設
        (3)軽量コンクリートの磨き出しPCaカーテンウォール
        (4)丸の内OAZOオープン
 
 土木分野:  (5)ケーソンに軽量コンクリート

 トピックス: (6)小径コアを用いた軽量コンクリート造建物調査報告を投稿
        (7)シンガポールで日本産の人工軽量骨材を使用
        (8)軽量コンクリートの特認が官報告示 
        (9)ビル・ランキング

 ライトの散歩:(10)上野近景
   (11)11月11日のできごと

 ひとりごと:

 ALAからのご案内:

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▲▲▲建築分野 ▲▲▲ 

(1) 地下構造物上の建築物                         
   東京都港区に建設中の某企業の研修施設(S造3階建て、延べ床面積6,200平方
   メートル)は真下に通っている地下鉄に負担をかけないため、建物自体を軽く
   する必要から、床スラブに軽量コンクリートを採用しています。また、東京都
   文京区に建設中の集合住宅(SRC造地上14階、地下1階、延べ床面積1,400平方
   メートル、8階以上の躯体に軽量コンクリート1種を使用)では、敷地の直ぐ脇
   を地下鉄が通っており、普通コンクリートを使用すると杭が太くなってしまう
   ため、躯体に軽量コンクリートを採用しております。                     
   東京都心では、建物を建てようとすると、やむを得ず地下鉄の上になってしま
うケースがあるようです。このようなときには、是非軽量コンクリートをご検
   討下さい。
                                          
(2)東京PCB廃棄物処理施設    
   東京都江東区に建設中のPCB(ポリ塩化ビフェニル)廃棄物処理施設(S造
   5階)は、軟弱地盤上に建つ有害物質を処理する施設です。ひび割れ性能、耐
   久性、杭を含めた経済性を比較検討した結果、ρ1.65の軽量コンクリート2種
   が2階以上の床スラブに採用されています。コンクリートのひび割れを抑える
   ために、配合(コンクリート強度)、養生、工区割り等の各観点から検討が行
   われました。

(3)軽量コンクリートの磨き出しPCaカーテンウォール 
   現在、東京都江東区に建設中の、株式会社竹中工務店東京本店新社屋の外装
   カーテンウォールでは人工軽量骨材の断面を見ることができます。コンクリー
   トの灰色のキャンパス上に、人工軽量骨材断面の黒が薄く広がり、ちりばめら
   れた石灰石の白色と微妙なコントラストを生んでいます。このため、従来の
   カーテンウォールには見られなかったような、非常に柔らかな雰囲気となって
   います。軽量性のみならず、意匠性を考慮した人工軽量骨材の使用例として、
   一見の価値があろうと思います。
   *磨き出し面の写真のリンクはこちらを
   http://suites.is-assoc.co.jp/%7Eala/jirei/jirei_04.html

(4)丸の内OAZO(JR東京駅八重洲北口側)がオープン
   OAZO(オアゾ/エスペラント語のオアシス・憩いの地)は4棟の事務所・ホテ
   ル・店舗等の高層建物群で構成され、9月17日のオープン当日の人出はおよそ
   8万人と報じられました。
   庶民の目は、売り場面積5,700平方メートル、在庫数約120万冊の巨大書店丸
   善本店でしょう。創業者が考え出したと言われる4Fカフェの元祖ハヤシライ
   スも乙なものです。また、少年時代に夢に見た宇宙(JAXA宇宙航空研究開発
   機構)関連の映像と情報を観覧できるスポットに出会え、九州出身の方には
   郷愁を覚える店に出会えます。
   OAZOの延べ床面積は234,000平方メートルで、軽量コンクリートは36,500立方
   メートル使用されました。最も高い棟は160mとなっております。

▲▲▲ 土木分野 ▲▲▲

(5)海洋構造物に軽量コンクリート採用
   岩手県久慈市沖にある北方沖合防波堤では、低気圧による高波に洗われ破損し
   たケーソン側壁修復及び流出した内部間詰め材の充填に、水中不分離性高流動
   軽量コンクリート1種が採用されて施工されました(国土交通省釜石港湾事務所
   久慈港事務所、施工:東亜建設工業株式会社)。ケーソン側壁外側に型枠を当て、
   内部より充填する方法で約200立方メートル施工。久慈港から沖合3kmの現場
   ではバッチャープラント船にセメント・骨材等を積込み、高流動化させたコン
   クリートをケーソン蓋部削孔部よりポンプ注入されました。海洋構造物におい
   ては軽量コンクリートを使用するケースは希ですが、内部の間詰め材(ぐり石
   充填、かさ比重1.9)と同程度の密度にするために採用されました。

▲▲▲ トピックス ▲▲▲

(6)小径コアを用いた人工軽量骨材コンクリート造建物の耐久性調査報告をコンク
   リート工学誌に投稿
   竣工後約36年を経過した人工軽量骨材コンクリート造建築物の調査を実施する
   機会を得たので、圧縮強度および中性化等の耐久性調査を行いました。当該建
   物は人工軽量骨材コンクリートが実用化され始めた頃に建設されたものです。
   本調査では一般的に用いられる粗骨材の最大寸法の3倍の直径のコアを用いるの
   と併せて、構造部材に与える損傷が軽微なことから普通コンクリート構造物を
   対象に普及しつつある小径コアを用いています。標準コアおよび小径コアを用
   いて軽量コンクリート造建物の耐久性調査を実施した結果、次のことがわかり
   ました。軽量コンクリートの標準コア供試体の圧縮強度はいずれも設計基準強
   度以上の強度を有しており十分良好な耐久性を維持していました。軽量コンク
   リートにおける小径コアと標準コアの強度の関係については、普通コンクリー
   トの場合とほぼ同様であり、軽量コンクリートについても普通コンクリートと
   同様の方法で、小径コアにより構造体コンクリート強度の推定が可能と判断さ
   れました。また、中性化深さに関しても、小径コアと標準コアの試験値がほぼ
   等しいことから、小径コアによって中性化深さを実用的な精度で評価できると
   判断されました。
   なお、本調査結果の詳細は、コンクリート工学2004年10月号pp.29-34
   ((社)日本コンクリート工学協会発行)に掲載しておりますので、
   興味のある方は是非ご参照下さい。

(7)シンガポールで日本産の人工軽量骨材が使用されました

    使用部位:チャンギ国際空港第3ターミナルの屋根スラブ(現場打設)、
         トイ、天窓(プレキャストコンクリート)
    使用数量:軽量コンクリート6,800立方メートル
         人工軽量骨材3,800立方メートル
    仕  様:気乾単位容積質量1,850kg/立方メートル
         強度30N/平方ミリメートル
    施工会社:清水建設株式会社

   屋根面積(約6万平方メートル)が広くフラットであり、定期的に降るスコー
   ルが屋根にかかる荷重を一時的に増大させることから、荷重軽減のために軽量
   コンクリートが採用されました。
                              
(8)軽量コンクリ-トの特別評価方法の認定が官報告示されました
   官報第3951号(平成16年10月8日発行)に、国土交通省告示第千二百十八号に
   住宅の品質確保の促進等に関する法律第五十二条第一項の規定により特別評価
   方法を認定されました。内容は下記の通りです。

    認定番号  : 499
    方法の名称 : 軽量コンクリート均質単板スラブによる遮音構造に応じて
            評価する方法
    性能表示事項: 8-1 重量床衝撃音対策
    申請者   : 人工軽量骨材協会
    認定年月日 : 平成16年7月27日

   なお、この評価方法認定は軽量コンクリートを使用した均質単板スラブで厚さ
   170ミリメートルを基準としたもので、普通コンクリートと大差ないことを証明
   するものとなりました(LH-55レベル)。
   今後も弊協会は軽量コンクリートを使用した構造物における遮音レベルの計測
   を進めてまいります。情報のご提供をお願いします。
         
(9)ビル・ランキング
   TAIPEI 101(台北国際金融センター)高さ508mの超高層ビルが、このほど
   アメリカ・シカゴの超高層ビル協会から世界一高いビルとして認定されました。
   これまでは、1998年竣工のマレーシア・クアラルンプールのペトロタワー高さ
   452mでした。
   TAIPEI 101は事務所と展望レストランのタワー棟(地下5階地上101階)と店舗
   ・飲食店等のポディアム棟で構成されています。施工は熊谷組・華熊営造外共
   同企業体が担当されております。

▲▲▲ ライト(ALA)の散歩 ▲▲▲
                    
(10)上野近景
   近所のメトロで四つ目の駅が浅草です。ご存知の雷門をくぐり仲見世を抜けれ
   ば浅草寺です。飛鳥時代にご本尊示現の歴史が始まり、今年は1376年目を迎え
   ております。賑わいは時代の波を受けながらも年中元気で、初詣・流鏑馬・泣
   き相撲・三社祭・ほおずき市・酉の市・羽子板市そして除夜の鐘等々歴史を忍
   ばせてくれています。
   新しいお祭りでは、11月3日に東京時代祭りが催され、沿道はデジカメやケー
   タイで撮る人を多く見かけました。祭りは平成元年の始まりで、京都の時代祭
   りにちなんで江戸・東京の歴史や風俗を綺麗に再現した行列で、歴史衣装を身
   に纏った仮装行列が練り歩きました。
    
(11)11月11日のできごと
   1821年 作家・ドストエフスキー誕生(ロシア暦10月30日)
   1855年 安政の大地震が発生、マグニチュード6.9(安政2年10月2日)
   1881年 日本鉄道会社(私鉄の初め)が設立される
   1924年 日本初のウイスキー工場が山崎に誕生
   1935年 東京・芝浦に日本初の車庫付きのアパート完成
   1937年 サンフランシスコ・金門橋が竣工
   1951年 ABC朝日放送が放送を開始
   1983年 ミュージカル・キャッツが劇団四季により幕を明ける
   1993年 小野田セメント社と秩父セメント社が合併
   1995年 岐阜県神岡町のスーパーカミオカンデの完成披露宴が催された
  
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 ・ ●ひとりごと                            ・
 ・ 建設業界では既におなじみの VE(Value Engineeringの略)の語源につ  ・
 ・ いて調べてみました。VEの歴史は1947年にアメリカのゼネラル・エレク  ・
 ・ トリック社(以下GE社)にて、電気製品の塗装を行うにあたりペンキが床 ・
 ・ や周辺にこぼれ火災の恐れがあり、防止のため床カバーに石綿が使用され ・
 ・ ていました。ある日GE社出入りの不燃材メーカーが石綿に代わる良い耐火 ・
 ・ 材を提案し、購買課長が幹部に報告し一気に採用が決った・・・、という ・
 ・ 経緯があり、L.D.マイルズ氏によりVEが開発されました。        ・
 ・ (日本バリューエンジニアリング協会のホームページより抜粋)      ・
 ・ この話しからも分かる様に、より良い価値を見出し、改良を加えることが ・
 ・ 本来のVEです。                           ・   
 ・ 最近の一般的風潮によれば、最終的にトータルコスト縮減を目標とする意 ・
 ・ 味で捉えられているような感がありますが、語源を調べてみますと、適材 ・
 ・ を適所に使用する有意義な意味も有しています。            ・     
 ・ 軽量コンクリートも社会的資産のお役に立てるよう頑張ります。     ・
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●ALA協会からのご案内
 ○JISA5308レディーミクストコンクリートの、軽量コンクリートのJISマーク表示
 認定工場リスト(日本規格協会調査)を抜粋しまして用意しております。
 ご希望の方はお知らせ下さい。後日お送り致します。

“”“”“ ALAの生産・出荷/平成16年度上期(4月~9月) ”“”“”

       G(粗骨材)  S(細骨材)   合計   (単位:立方メートル)
  生産量  154,690   7,392   162,082
  出荷量  145,138   6,678   151,816
 用途別出荷構成  生コンクリート      63.5 %
          プレキャストコンクリート 29.7
          その他           6.8

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●人工軽量骨材と人工軽量骨材コンクリートに関する話題を提供し、皆様方に選択肢
 の一つの材料としてALAを加えていただきますように、活動を進めてまいります。

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●軽量コンクリートに関する技術資料を発行しております。
 各々の目次は下記URLをご覧下さい。
 ご希望の方は、URLのメールにてご連絡下さい。

★ALA協会員社(URL)
宇部興産株式会社 http://www.ube.co.jp
住友大阪セメント株式会社 http://www.soc.co.jp
太平洋マテリアル株式会社 http://www.taiheiyo-m.co.jp
日本メサライト工業株式会社 http://www.mitsui-kinzoku.co.jp/group/mesalite/
三菱マテリアル株式会社 http://www.mmc.co.jp

◎ALA協会に対するお問合せ・ご意見等はこちらに連絡下さい。
 E-mail: ala@chive.ocn.ne.jp
◎本メールの配信停止をご希望の場合には、下記URLの「ALA通信クラブ」の  
 ページから、お手続きくださいますようお願いします。
 http://www3.ocn.ne.jp/~ala/

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人工軽量骨材(ALA)協会
      東京都台東区上野1丁目12番地2号 亀田ビル3F
      TEL/FAX 03-3837-0445 〒110-0005
      http://www3.ocn.ne.jp/~ala/
E-mail: ala@chive.ocn.ne.jp

      ARTIFICIAL LIGHT-WEIGHT AGGREGATE ASSOCIATION
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