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ALAメールマガジン

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2003/09/09 No.06  人工軽量骨材(ALA)協会
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○このご案内は、ALA協会の人工軽量骨材に関するメール配信サービスにご了承い
ただいている方や、弊協会活動にご理解・ご指導・ご協力を賜っている方々にお送
りしております。
*お問合せ、配信停止につきましては本メールの後方をご覧下さい。

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○人工軽量骨材と人工軽量骨材コンクリートに関する話題を提供し、皆様方に選択肢
 のひとつの材料としてALAを加えていただきますように、活動を進めてまいります。

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▲冷夏と言われながらも夏は祭りでしょう。旅案内を辿れば、弘前ねぷた・青森ねぶ
 た・秋田竿燈・山形花笠・仙台七夕・高知よさこい・阿波おどり・郡上おどり・長
 崎精霊流し・山鹿灯篭・京都大文字送り火・各地の花火に、八尾おわら風の盆など
 などと時は流れました。我が上野の夏祭りは、全国のお祭りの美味しいところをお
 借りしてのパレード的催しでした。それぞれの故郷や縁故先の祭りは清々しい心地
 よさを与えてくれるものです。

▲▲▲ 建築分野 ▲▲▲

■高架下に建つホテル
 JR京葉線舞浜駅(高架)下に建設中のホテルの床・壁に軽量コンクリート1種が採
 用されております。従来、鉄道の高架下は列車通過時の騒音・振動のため、倉庫や
 店舗等に利用されるだけでしたが、JRと大手建設会社が共同開発した吊り免震工法
 により、遮音性の高い静かな空間が提供できるとのことです。既存の高架を利用す
 るため、荷重の低減が必要となることから軽量コンクリートが使用されておりま
 す。

 *詳細のリンクはこちらを
  → http://www.takenaka.co.jp/engi_j/c07/c07_6.html

■免震構造に軽量コンクリート
 昨年、東京都内に建設された免震RC造集合住宅に軽量コンクリートが採用されて
 おります。規模は延べ床面積1,953平方メートルで、地上12階です。9階以上の躯体
 に軽量コンクリート2種(Fc=27N/mm2、ρ=1.7)が使用されております。免震ゴムと
 建物重量ならびに建設コストの関係から軽量コンクリートが採用されたようです。

■木造建築物の床に軽量コンクリート採用
 秋田県営手形山住宅では「遮音性能を高めつつ、建物自重を出来るだけ軽くする」
 という目的で、木造3階建て共同住宅の2・3階部分の床に軽量コンクリート1種
 (スラブ厚130mm、比重1.85)が採用されています。昭和初期にスキー場だった手
 形山地区は、昭和48年頃住宅建設が行われたが、その建替えに「RH構法(鉄筋拘
 束接合による木質ラーメン構造)」が採用され、昨年までに4号棟(延床面積約
 3,000平方メートル),10号棟(同約2,400平方メートル)が竣工しています。軽量
 コンクリートは断熱性にも優れており、暖みのある住宅となっております。

 *RH構法はこちらを
  → http://suites.is-assoc.co.jp/~ala/jirei/jirei_03.html

▲▲▲ 土木分野 ▲▲▲

■衣浦港中央埠頭
 「新・衣浦海底トンネル建設工事」(国土交通省中部地方整備局)において、人工
 軽量骨材コンクリートおよび人工軽量盛土材料(人工軽量骨材)が採用されました
 ので紹介します。
 新衣浦海底トンネルは、愛知県の西三河と知多地域を結ぶ衣浦港の海底を走ってい
 る海底トンネルです。平成3年に計画され、平成14年に完工致しました。工事とし
 ては衣浦港の海底に大型のプレキャストコンクリート函を沈めそれを繋いでトンネ
 ルにするものです。軽量コンクリートは、トンネル本体およびトンネル周辺護岸の
 軽量化を目的に使用され、人工軽量盛土材料は、軽量でありながら水に浮かばず、
 物理・化学的に安定し、有害性が無いという評価から、護岸裏込め材として使用さ
 れました。

■最近の橋梁工事への採用例
   所在・工事(略)名称       使用部位    コンクリートの比重
   茨城県・谷原大橋上部工     歩道スラブ   1.70
   埼玉県・御幸橋新設工      歩道スラブ   1.65
   埼玉県・鴨川大橋下部工     橋 脚     1.85
   神奈川県・鴨居上飯田線整備工  歩道スラブ   1.85

▲▲▲ トピックス ▲▲▲

■JISA5002「構造用軽量コンクリート骨材」の改正動向
 現行のJISは平成11年1月20日に告示されたものですが、昨年より改正原案作成委員
 会(委員長・友澤史紀現日本大学教授)において改正の審議がなされ工業標準案が
 作成されました。主な改正点は以下の通りです。骨材の粒度規定が使用実態と使用
 者の利便性向上のために削除・新設されました。生産者報告の記載内容が使用者の
 利便性を向上させる方向に変更されました。種類、区分及び呼び方の説明内容や用
 語がよりわかりやすい表現に変更されました。改正された各種の関連規格との整合
 性が図られました。工業標準案は、7月30日開催の、日本工業標準調査会標準部会
 ・第8回土木技術専門委員会(委員長・長瀧重義愛知工業大学教授)にて審議され、
 質疑応答後修正事項なく議決されました。改正告示の時期は11月が予定されており
 ます。

○軽量コンクリート実構造物の耐久性を調査!
 竣工後約36年を経過した人工軽量骨材コンクリート造建築物の調査を実施する機会
 を得たため、コア強度及び中性化等の耐久性確認調査を行いました。人工軽量骨材
 が初めて国産化されたのは1964年のため、今までほとんど報告されていない開発初
 期の軽量コンクリート実構造物の貴重な試験結果を得ることができました。対象構
 造物は、太平洋セメント(株)様の琵琶湖保養所の施設だった建物であり、1966年に
 RC造2階建てとして、基礎以外の全ての部位に軽重コンクリート(1種)を採用して
 建設されたものです。耐久性調査の結果、建造物の柱、壁、床などからコア抜きし
 た供試体の何れにおいても、圧縮強度は設計基準強度である18MPaを上回る結果と
 なりました。また、同一供試体にて行った中性化深さの測定結果においても、その
 中性化深さはかぶりに比して十分小さく、かつ内部鉄筋の発錆現象などは認められ
 ませんでした。総じて、本構造物に採用された、人工軽量骨材コンクリートは竣工
 後36年経過した後にも、コンクリート構造物として十分な耐久性を有しているとい
 う結果が得られました。なお、本調査結果の詳細は今年度の建築学会に発表(“実
 構造物における人工軽量骨材コンクリートの耐久性調査 その1調査概要と軽量コ
 ンクリートの耐久性”,日本建築学会学術講演梗概集、A-1材料施工1167,pp.333-
 334,2003.9)しておりますので、興味のある方は是非梗概集をご参照下さい。

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■生コンクリートのJISマーク表示認定工場
 日本工業標準調査会(jisc)等によりますと、全国のJISA5308レディーミクストコ
 ンクリートJISマーク表示認定工場数は、平成14年3月時点で4,121工場(軽量コンク
 リート認定内数309工場)、15年8月1日時点で4,057工場(軽量コンクリート認定内
 数328工場)となっております。経済産業局管内の認定工場数を以下に示します。

                   認定工場数 軽量コンクリート認定工場内数
 北海道経済産業局 管内         318     7
 東北                  421    12
 関東(関東、静岡、新潟)      1,022   128
 中部(富山、石川、岐阜、愛知、三重)  412    14
 近畿(近畿、福井)           564    92
 四国                  253    11
 中国                  368    23
 九州                  637    41
 沖縄総合事務所              62     0
               計   4,057   328(8.1%)

 認定工場数の減少は建設業界の指数を表している模様で、工場の統廃合に起因する
 かと思われ、また、軽量コンクリート認定工場数の増加はコンクリートの種類の品
 揃えによる顧客確保を意図としたものかと推察します。

○ALAコンクリート技術資料を本日発刊します
 No.15 ハーフ軽量コンクリートのRC造への適用
     -スラブに軽量コンクリート、梁に普通コンクリートを用いた
      複合コンクリート部材の構造性能-
 内容は、筑波大学・金久保利之先生を委員長とします[ハーフ軽量RC造検討委
 員会]の2年間の研究成果を取りまとめたもので、ALA協会ホームページ「活動内
 容」に目次を掲載しております。

 *活動内容のリンクはこちらを
  → http://suites.is-assoc.co.jp/~ala/katudo/report/report.html

■日テレPLAZA
 東京汐留シオサイト(No.02号にて紹介)が誕生し、電通本社ビルへの移転を皮切
 りに一群の近代街として更に建設が進んでおります。その一郭にある日本テレビ新
 社屋(S造、地上32階・地下2階建て、軽量コンクリート使用)のオープン前に、
 開局50周年記念として、世界のスペシャルパフォーマンスがやって来て、日テレ
 PLAZAが開かれて多くの方々を引き寄せ、芸に感嘆し見上げるビル群に圧倒され大
 変盛況でした。

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 ~~~ ALAの生産・出荷/平成15年暦年上期(1月~6月) ~~~

        G(粗骨材) S(細骨材)  合計   (単位:立方メートル)
    生産量  182,019   9,544   191,563
    出荷量  187,951  16,274   204,227
 用途別出荷構成  生コンクリート      64.1%
          プレキャストコンクリート 29.7%
          その他           6.1%

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▲江戸開府400年の記念として、浅草寺「雷門」の大提灯が8月3日に11年振りに新調
 されました。浅草のシンボルとなっている大提灯は、高さ4.2メートル、直径3.6メー
 トル、重さ750キログラムだそうです。1960年に故松下幸之助さんが寄贈したもの
 で、凡そ10年ごとに和紙を張り替え新調しているとのことです。
 雷門をくぐる時には見上げた思い出をお持ちではありませんか。

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○軽量コンクリートに関する技術資料を発行しております。
各々の目次は下記URLをご覧下さい。
ご希望の方は、お名刺を拡大してFAX(03-3837-0445/TEL),
もしくは、URLのメールにてご連絡下さい。

★ALA協会員社
              URL
宇部興産株式会社 http://www.ube.co.jp
住友大阪セメント株式会社 http://www.soc.co.jp
太平洋マテリアル株式会社 http://www.taiheiyo-m.co.jp
日本メサライト工業株式会社 http://www.mitsui-kinzoku.co.jp/group/mesalite
三菱マテリアル株式会社 http://www.mmc.co.jp

◎ALA協会に対するお問合せ・ご意見等はこちらに連絡下さい。
E-mail:ala@chive.ocn.ne.jp

◎本メールの配信停止をご希望の場合には、下記URLの「ALA通信クラブ」の
ページから、お手続きくださいますようお願いします。
http://www3.ocn.ne.jp/~ala/

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  人工軽量骨材(ALA)協会
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             E-mail: ala@chive.ocn.ne.jp

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