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人工軽量骨材について

軽量コンクリート・施工要領
   運搬

1. 運搬方法は、構造物の種類・規模、打込み箇所・打込み速度・施工条件、 およびコンクリートの調合(配合)などに応じて、 材料の分離やコンクリートの品質変化が少なく、 迅速かつ経済的に運搬できる方法を選定してください。
2. アジテータ車(生コン車)から排出される最初の部分のコンクリートが粗骨材の多い状態となることがありますので、荷卸し前に必ず高速攪拌させて均一にしてから排出 してください。

   打ち込み

3. 配管はできるかぎり(特に高所圧送の場合)5インチ管(125A)以上を使用 してください。
4. 曲がり管(ベント管)を多用すると、 管内圧力が増大し、 スランプダウンの増大や閉塞の危険が増しますので、配管計画に注意してください。
5. 筒先のテーパー管(絞り)は、短いものほど絞り率が大きくなり、圧送抵抗も増大します。
したがって、閉塞防止の点からテーパー管はなるべく長いものを用いてください。
6. ポンプ圧送初期の段階から高速圧送すると 閉塞する恐れがあるので、 打ち始めは様子をみながらゆっくり圧送してください。
7. スランプが25cmを超え、かつ分離したコンクリートは、管内閉塞の恐れがありますので、圧送しないで下さい。
8. 暑中時の圧送の中断は、 圧送管内抵抗が大きくなり閉塞する恐れがあるので、極力短時間としてください。
9. ブーム管は極力使用しないでください。

   締固め

10. 過度なバイブレーター使用による粗骨材の浮き打込みに際 し、 バイブレーターを過度に使用すると人工軽量粗骨材がモルタルと分離し、打込み面に過剰に浮き上がることがあるので、注意してください。(特に床スラブ)
11. バイブレーターによる横流しや高い場所からの投入は、粗骨材の過剰な浮き上がりや材料分離に伴うジャンカなど、 施工不良の原因となりますので避けてください。(特に柱・壁)
(過度なバイブレーター使用による粗骨材の浮き)
12. コンクリート表面に浮き出た人工軽量粗骨材は、 ブリーディング水が引いた直後に、 ジッタ-バッグ(鉄網のついている突き道具:下図参照)を用いたタンピングや木ごて押さえによって、内部に押さえ込むようにし、平滑に仕上げてください。(特に床スラブ)
写真
ジッターバッグ(例)

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